中々、数値が定まらない・・・

いつになったら、始まるのだろうか・・・


そんな2週間ほどを過ごしていた時、

実家の母を見てほしいと妹からお願いされた。

なんでも、自分が旦那の実家に

行かないといけない急用ができたらしい。

 

ちょっぴり飛行機に乗らないといけないんです⤵

母の家に妹夫婦が住んでくれていて

老後は見てもらっていたから、

ダメなんて言えない。

 

妹の旦那様も自分の父親の介護のために

 

単身で実家に帰省している。

 

もうかれこれ5年くらいたつ。

 

その間、年2・3度くらいしか

 

こちらに帰ってこれない状態。



もちろん、妹も娘の病気の事を知ってて

心配してくれてたし、

それでも頼むということは

よほどの事だったんじゃないかと思う。

10日ほどと頼まれて娘の部屋に招いた。

母には、言っていない娘の病気の事。

80代後半の母に気を使ってもらうのは

申し訳ないと思ったからだ。


「自由に使ってね。」

「ありがとうね、それより○○ちゃんは?」

「ああ、ちょっと病院に入院中。」

「何の病気なの?年末からずっとだよね。」

「・・・・・・・・・」

「なんで教えてくれないの?」

「大したことじゃないから・・・」


言えない・・。

父と別れて数十年・・・。

1人で苦労しながら姉妹を育ててくれた人だから・・。

その父と同じ病気だなんて・・。


「心配してくれてありがとうね。」

「そう?大丈夫なのね。」

「うん・・・」


やはり心配かけたくない・・。

仕事は元の所に戻ったので

上司は事情を気兼ねなく話せる人。

パートだからというわけではないが

急に休んでも代わりはいてくれる。

(いない時は旦那に頼むしかないけどね。)


母は、私が勤めている会社の

デイサービスに週4回通っていたんで、

顔見知りの人たちが送り迎えしてくれていた。



そんな忙しい日々の中で


「今日、始めるって。」

「いよいよなの?」

「そう、いよいよだね。」


開始の合図じゃないけど

気持ちも高ぶってしまう。


誰に祈ればいいのか・・・


お願いします・・

成功して!!


その願いだけでした。

手術するわけじゃない・・・

でも、献血じゃないけど

健康な時の自分の血を身体に戻していく・・・。

血なのか?


未だに図にしてくれても

わかりかねるんです・・。


「痛い?」

「痛くない・・。」


どんな感じなのだろうか・・。

それはそれで気になる・・・

困った母親だな・・。


週、2回の採血の方がドキドキだったようで

中々、シビアな数値に成功したのかどうなのか

見極めが出来ない状態が続いた。


そりゃそうですよね・・・

定着するまでには人それぞれですもんね・・・。

いやいや、そもそも、

定着してくれるのか?


そんなモヤモヤな日々でも

時間は等しく過ぎていくんですよね・・・。


母も妹夫婦が帰って来て

自宅へと帰って行った。

まだ、その用に時間がかかるらしく、

母をショートステイにすると決めてきたようです。

私の負担を軽減するためだったことは

よくわかってはいたんです。



でも・・

あの時は怒りなのか悔しさなのか

はたまた、安堵感なのか、

辛かったことは覚えています。

ごめんなさいとしか言ないです。


もっと、何かをしてあげたかったんだけど

食事の支度と洗濯くらいしか出来なくて

申し訳なかったと思うほどでした。


結局は母にも少しだけ話しをしたんですが

こんな私の愚痴を聞いてくれて


「大丈夫だよ、

今はいろんな薬があるんだから。

○○ちゃんはいい子だから助かるよ。」


そう、励ましてくれた母・・・。

自分も母親なんだけど

母の手を握れば安心したことを

今も、覚えています。