入院するところは前の病院とは違い

綺麗で清潔らしく

 

快適だと喜んでいました。

 

私どもの不安も少しは和らいでいました。

今時らしくバリアフリーが整っていて

躓くことがないと・・。

どんだけ古かったところにいたんだ・・。

思わず、愚痴っちゃいました(笑)


看護師さん達も男性が多いので

力仕事はお任せって感じらしく、

それでも触れてもらいたくない部分では

気を使って下さっていたようです。


熱が続いていたため、

決まったものしか薬は飲めなくて

病気を調べる検査が優先だったようです。

入院して2週間ほどした頃、


「お母さん、先生が話があるって

明日なんだけ・・来れる?」

「もちろんよ、当たり前でしょ。

お父さんと行くから!!

何か必要なものがあったらもっていくから

夜にでもリストを送って。」

「うん、おねがいしま~~~す。」


いたって元気な声。

少し気持ちが落ち着いてきたのかな・・。

病気で精神的にやられて

人様から投げられた言葉は

胸をえぐっただろうに・・・。


私たちにも我慢する傾向のある子に

育ててしまったみたい・・。

ごめんなさいね・・。

でも、この病気の件を機に話もたくさんしました。

いろんなところで・・

いろんな場所で・・・


「言いたいことは伝えなきゃわからない!!

親には何を言っても許せる存在なの!!

あんたが悪いと世界中の人が言っても

私はあんたの味方だよ。」


何度も何度も言って・・・

 

伝わったかな?



翌日、仕事を休み病院へと向かいました。

少し渋滞にはまってしまい、

時間通りに行けませんでしたが

待ってくださっていた先生は若くてイケメン///


お~~////メチャ、格好いいじゃん


どこ見てるんじゃった感じですがね・・。


「いつもお世話になってます。」

「いえいえ、どうぞよろしくお願いします。」


先生と対面前に会えた娘は

少しほっそりとしていて

見た目はお岩さんから元の状態に戻っていました。


治ったの?

いやいや、まだ熱があるし

CRPの数値は増えているみたいだけど・・・。

車いすには乗ってないけど歩くのはゆっくりだし・・。


「では、そこにお座りください。」


小さい部屋に入って先生に看護師、

お父さんに私に娘。

少々、ぎゅーっとしてましたがパソコンのデータを見ながら

プリントアウトした紙で説明をしてくれた。


「これは病気の原因を突き止めるための

検査結果です。」

「「・・・・・・・」」

「これらの検査をしたのですが

どれも一つ欠けているんです。」

「「・・・・・」」

「これといってピタッとと当てはまらないです。」


膠原病でエリテマトーデス

菊池病

成人ステルス病(自分を攻撃する病気)

間接リュウマチ


「はい・・・」


説明を受けても今一ピンと来てない私。

主人は医療関係者なのでじっと見ているだけ。


「ステロイドを使ってもいいか迷っています。ですが

違う病気だったらそれは危険なものにもなるから。」

「「・・・・・」」

「それで、生検をしようと思います。」

「せいけん?」

「前から少し首のあたりが腫れているようなので。」

「はい・・耳の下あたりが最初から腫れていましたね。」

「はい。それでここでは出来ないので

こちらでもリンパに優れていらっしゃる方がいるんです。

その病院に行って生検をして頂き結果を見極めてから

判断しようと思います。」

「それは転院?ということですか?」

「いえ、入院はここで、向こうには

外来で行ってもらうという事です。」

「なるほど・・わかりました。」


一瞬、病院から病院へとたらい回し?

あるのかそんな事・・・

ふと思ってしまいましたが

違いました(笑)


誠実なその先生の説明はまだ続きましたが

今まで生検をしてないことにビックリでした。

こちらでも有名なリンパの先生に

診てもらえるということで

少しはホッとした部分もありましたが、

もう一つ・・・・


ある事が頭を過ったのでした。

 

 

 

「リンパか・・・。」

 

 

小さく呟いた私だったんです。