初めての就職先
祖父の知人が経営している不動産会社
いわゆるコネ入社
その会社は 不動産部門と建築部門があって
社員100名くらい
私は不動産部門にいた。
不動産部門の社員たちは
私の祖父を知っていて
ビビる存在やったらしい。
だから 女性社員には えこひいきされてると
あまり 口を聞いてもらえなかったし
仕事も たまに法務局に行ったくらいで
暇で暇で仕方なかった。
そんな日々が半年過ぎ
建築部門の社長が
(建築部門には祖父のことは知らされてない)
『式部くん、不動産部門のことで話がある』
と、食事に誘われた。
んっ? と思ったけど
ご馳走が食べれると 軽い気持ちで
のこのこと 社長のベンツに。
まだ22歳で お子さまやったからね
高級料亭での 懐石料理
最初は 仕事のこと話してたけど
だんだん 彼氏がいるの?みたいな会話に。
これって 口説いてる❔
あんた 妻子がいるええオッサンやん
じゃあ 帰ろか~ってことで またベンツに。
ちょっとちょっと 方角違いますけど
どんどん 山の方へ…
途中 数件のラブホ🏩あったけど
通り越し ホッとしたものの どこ行くの
この道って…知ってる…デートスポット👩❤️👨
奈良の生駒山上で 夜景🌉の素敵な場所
もちろん 旦那とも何度も行ってるし
何なら 後々のプロポーズもそこやった
まわりは 若いカップルばかり
私は こんなおっさんと
何でやねん
しかも 手を握ってきやがった
キモーっ
カッサカサの手やったのを覚えてる
『 何なん❔ やめてもらえます❔』
その夜は そこまで。
次の日から
ストーカー社長 毎日 内線電話かけてくる。
退社時間には 車を停めてる駐車場で待ちぶせ。
ときどき 自宅の前をベンツで行ったり来たり。
当時は ポケベル📟️
毎日 何度もメッセージ
「 あいしてる 」
「 つきあってほしい 」
無視し続けた。
当時は パワハラ、セクハラなんて言葉もなく
祖父に言えば 怒り狂って
会社に乗り込んで来るかもという心配もあり
誰にも打ちあけられず
2ヶ月が過ぎる頃
ようやく 諦めてくれた…
ホッとしたのも束の間
次は 部長から目をつけられた