2025.9.6 63本目


12歳で感じる孤独は、想像を絶するものがある。

“バード”と名乗る男は、ベイリーが空想で創り上げた存在なのかと思った。そうではないのだろうけれど。


身体の変化や生々しい現実が丁寧に描かれていて、正直なところ苦手だと感じた部分もあった。

でも、あえて目を逸らさず直視しようと思った。

もし自分が同じ状況だったら、絶望感しかなかったかもしれない。


そんな苦しさを映し出す世界の中で、ベイリーの撮る動画は圧倒的に美しかった。

自然や動物を、彼女はこんなふうに見つめ、感じているんだ。

その感性をどうか守ってほしい。


何度も繰り返される「心配ない」という言葉。

安心して暮らしたい。ただそれだけなのだ。

子どもなんだもん。親の役を背負っちゃいけない。

無条件に愛されていると知るべき時期なのに。


苦手だと感じた映画でも、こんなに多くの気づきをもらえた。

美しい映像も、苦しい現実も、そのコントラストが際立っていたからこそ、監督の伝えたかったことが深く胸に響いた気がする。