2025.12.29 95本目
映画館納めをしてきました。
2025年の最後は、「国宝」二回目。
6月に初めて観たとき、まさか12月にもう一度、映画館でこの作品と再会するとは思っていなかった。
上映が続いていること自体が奇跡のようで、大晦日にはイベントもあるという。
まさに、2025年を象徴する一本になったと思う。
不思議なことに、175分という長さをまったく感じない。
それは一回目も、二回目も同じだった。
先日、大阪松竹座で行われたトークイベントに参加できたこともあり、より深く、この世界に身を委ねられた気がする。
「二人道成寺」での、あの目配せ。
あの一瞬が本当に好きだ。
歌舞伎役者同士としてではなく、二人の間に確かに存在していた“絆”が、静かに伝わってくる。
一回目を観たときから、私はこの物語を、喜久雄の人生の物語として受け取っていたらしい。
当時書いたブログを読み返してから、再び映画館へ足を運び、今度はより意識的に、喜久雄の視点で観た。
胸をえぐられるような痛みもあった。
芸のために生き、女形の頂点を極めた人生。
けれど、その生き方によって、傷ついた人がいたことも否定できない。
孤独は、常に彼のそばにあったように思う。
それでも、汗を流し、血を流し、すべてを芸に捧げてきた人生。
その姿は光のようでもあり、同時に、あまりにも儚かった。
主演の吉沢亮さんが素晴らしいのは言うまでもないけれど、幼少期の喜久雄を演じた黒川想矢くんの存在も、今回はより強く心に残った。
彼の演技が、この物語の芯を、静かに支えていた。
そして今日、初めて知ったこと。
主題歌「Luminance」の歌詞が、坂本美雨さんの作詞だったということ。
音楽とともに、最後に喜久雄が舞台上で見たであろう、彼がずっと見たかった景色を想像し、胸がいっぱいになった。
この映画で一年を締めくくれたことを、心からよかったと思う。
2026年からは、アメブロは読む専門にして、映画の感想をnoteに記していくことに決めました。
長いあいだ読んでくださって、本当にありがとうございました。

