越界ショートストーリー第8弾⑯ | s97s97のブログ

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2017年 突如として主腐になりました。
まだまだ未熟ですが、仲良くしてやってください♪

見た作品の紹介や、たまに日本語字幕・二次小説もやってます。
良ければ見てください☆

~ショートストーリー 第8弾 ~
IF(もしものその後の夏邱文武)⑯




おはようございます。s97ですドーナツ

以前、タイ料理についてご紹介をしましたが、台湾料理もおいしいんですよ音譜


「大鶏排(ダージーパイ)」
(お店 : 台湾食堂)


「ルーロー飯」
(お店 : 台湾食堂)



そしてこちらは台湾ビール。
(お店 : 饗)

私の一押しは一番右のライチ味です音符



それでは⑯話です。どうぞ!




このストーリーは、放送された越界をみて、s97が想像(妄想)した物語です。
読んでくださる方イメージにそぐわない場合もございますちゅ汗

“こんな妄想をしてる人がいるのね!ふ~ん“
こんな感じで気楽に読んでいただければ嬉しいですラブ



雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶






振武と振文が帰った後、俺はSNSに載せられた写真をじっと見つめた。

アイツらにあんな風に言ったけれど、全く怖くないわけではない。



でも、さっき言った通り、俺は何より子軒と一緒に居られないのが一番つらいんだ。

ほんの数日会っていないだけなのに、もう何日も会っていない気がする。



飾ってある子軒のバレーボールと手にすると、


俺はギュッと抱きしめた。

「軒・・・」




そんな時、
玄関でバタンと音がした。

「ただいま!夏宇豪、いるの?」

母さんだ。



そう、母さんともちゃんと話をしないと。


「おかえり。
なあ、母さん。あのさ・・・」
といったところで遮られた。



「ねぇ、宇豪。
明日あなたの部活が終わったら、ご飯でも食べに行かない?」
そう言ってにっこりと笑った。



ーーーーーーーー


≪日曜日≫



「うんめーーー!!
この肉、超柔らけー。」

俺は、柔らかくて肉汁がジュワジュワと広がる幸せを、
口いっぱいにかみしめていた。





日曜日、部活の後で母さんが連れて来てくれたのは、めったにこれないような高級なお肉の店。


しゃれたお店に旨い飯。
そして何より久々に母さんと一緒に食べる飯が嬉しくって、部活や学園祭の話をあれやこれやと目いっぱい話した。



「ふぅ~うまかった。
こんなうまい肉、初めてだよ。

でも母さん、
ここ超高そうだけど大丈夫なのか?」


食べた後で言うのもなんだけど、ちょっと心配になってきた。


「大丈夫よ。
うちは裕福ってわけじゃないけれど、たまにはね。」

そう言ってにっこりと笑う。



そして、母さんはまっすぐに俺を見ながら穏やかに話し始めた。


「ねぇ、夏宇豪。
あなたは、私にとってたった一人の大切な息子であり、家族であり、
お互いを支えあうチームの様なもので・・・・・

私の人生にとって、かけがえのない存在なの。」


改めて言われると照れる。


「だからね、あなたには誰よりも幸せになって欲しいの。
わざわざ、厳しい道を進んで欲しくないのよ。

たとえ同性婚が認められたからと言っても、世間の風は冷たいものよ。」


「母さん、
でも俺、子軒の事が好きなんだ。
母さんだって、子軒の事を知れば、絶対に好きになるから。」


俺は真っ直ぐ母さんの目を見つめた。

そんな俺をしばらく見つめ返していた母さんが、
フッと力を抜くかの様に息をはいた。



そして、

「宇豪、
あなたは知らないでしょうけど、
あの日以来、毎日玄関のノブに袋が掛けてあるのよ。

中身はね、私の好きな銘柄のビールと丁寧に書かれた手紙が一枚。

でね、
その手紙、なにが書いてあるのかと思ったら・・・・

彼の、
身長体重から家族構成、趣味から好きな食べ物に、ほかにもいーっぱい。」

そう言いながら、くすくすと楽しそうに笑っている。



かっ、母さん・・・・・・・



「履歴書みたいでなんだかおかしくって。

彼は、私に自分たちの事を理解してくれって言う前に、
まずは自分自身の事を知って欲しいって思ったのね。

ほんっと、おかしくって・・・・・
久しぶりにあの人の事、思い出しちゃった。」


そういえば、
死んだ父さんと付き合ったきっかけって、

履歴書を手にばかでかい声で、
「こんな俺ですが、どうか付き合ってください!!」って言われたからだって・・・・・・



でも、知らなかった。
この数日、子軒がそんなことをしていたなんて・・・


「ねぇ、このお店、本当においしかったわね。
今度は・・・・・

3人で来ましょうね。」


そう言ってにっこりと笑った。





つづく》





※見たドラマの台詞・シーンを参考にさせて頂いております。画像はお借りしています。