物語は、若い銀行員のジャン(クロード・マン)が同僚のキャロン(ポール・ゲール)につきあってカジノへ行き、ルーレットで簡単に半年分の給料と同額を稼ぐところから始まります。これきりで賭けには手を出さないと言い放つジャンですが、まじめに働くのが嫌になり休暇を取ってニースへ。そこで金髪の美女ジャッキー(ジャンヌ・モロー)と知り合います。そしてどんどん賭けにはまっていく。
だいたいルーレットに賭けるとき、“次は○○が出そうだ”とか“絶対○○だ”なんていうことが間違いなのに、そう考える人もいるんですね。そして“運がついている”とか“そろそろツキが離れそうだ”などとのたまう。たとえば13が出た直後にやはり13はほかの数と同じ確率で出るわけですが、なぜか出目というものを“読む”人が多い。僕は理屈に合わない考え方はしたくない人間なので、こういう人物には感情移入できません。
ということで、ずっと“アホちゃうか”という感覚で眺めましたが、それはそれで面白い。というのは、やはりジャック・ドゥミーという監督さんに映画的センスがあるからだと思います。ダメ男とダメ女のダメダメな物語を、てきぱきとつづっていく手法は鑑賞していられる。
とくに、とってつけたようなラストシーンは、あっけにとられます。そういう意味でペドロ・アルモドバルの「アタメ」のラストに近い印象といってもいい。
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