福島、群馬、新潟県にまたがる尾瀬地域の単独国立公園化に向け、環境省の諮問機関「中央環境審議会」の自然環境部会(部会長、熊谷洋一・東京農大教授)メンバーが9日、福島県檜枝岐(ひのえまた)村の会津駒ケ岳などを視察した。
 視察には、熊谷教授や登山家の田部井淳子さんら委員6人が参加。この日は、新たに尾瀬国立公園(仮称)に編入予定の会津駒ケ岳や帝釈山、田代山に登り、可憐(かれん)な高山植物や湿原などを見て回った。田部井さんは「立派なブナの木も多く、自然が豊かで国立公園の価値が十分ある。たくさんの人にこの自然を楽しんでほしい」と話した。視察は10日まで。
 尾瀬地域は現在、日光国立公園に含まれるが、環境省は自然保護と利用増進のために分離・独立させる方針で、近く同審議会に諮問する。審議会は指定の是非を答申し、同省は8月にも、87年の釧路湿原以来20年ぶり29カ所目の指定をする予定。【西嶋正法】


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