Void & Null ~ Empty Blog

今年は年明け早々から、多額の出費が嵩む案件が多くなりました。
そうしたかったからと言うよりは、嫌でもそうせざるを得ない状況になってしまった事例が2件。
まず家の中数か所の床板の張替え。

 

 

そして自分がメインで過ごす、部屋替えに伴うエアコンの買い替え。

 

 

床は、、、まぁしようが無いですね。
我が家も何だかんだ言ってもう今年で築50年が経過したのですから、あちこち傷みが出て来ない方が寧ろ不思議です。
エアコンも結構な年代物で、老朽化が著しい代物でしたし。

 

それからよせば良かったものが1件。

 

 

かねてからそこそこお気に入りで使っていたストラトプラスのネックバックにクラックが入ってしまい、どうにも根治治療が難しそうという感じになってしまったので、これも買い替えるかという判断をしたのですが、そこで選んだのが事もあろうにカスタムショップ(^_^;)。

 

 

でも大きな出費だって、この辺くらいで済むなら良かったのです。
せいぜいこの程度の出費は、後々のダメージに比べたらただのジャブに過ぎませんでした。

過日、そろそろ備えていた食材も底を付きそうだなぁと思い、スーパーへ買い出しに行こうとしてクルマに乗りエンジンをかけると、「ピーッ」という聞き慣れない音が。
思わず「え、何だろう?」とセンターディスプレイを覗き込むと、エアバッグ関連のエラーメッセージが表示されています。

 

 

メーターパネルのウォーニングランプも点きっ放しになった為、食材の買い出しは中止し、慌ててディーラーに向かったのがゴールデンウィーク突入直前という、ある意味絶妙(?)なタイミングでした。
そこで改めて診断をして貰った所、やはりその部分に何某か問題がある模様という結果が出たのです。
そして何よりショックだったのは、その後に言い渡された「具体的にどこに問題があるのかは実際に分解してみなければ特定出来ませんが、エアバッグ本体が原因であった場合、パーツはもう欠品なので治りません。そしてその状態では、車検には通りません」と言う、クルマにとってはある意味「余命宣告」とも取れる言葉でした。
それを聞いて私はついに意を決しました。
「もはやこれまで」

 

 

 

初年度登録は平成15年9月。
納車がついこの間のように思っていましたが、気付いたら21年弱の時間が経過しておりました。
ここ10数年で生活環境は大きく変わり、あまり乗らなくなってしまいましたが、かつてのようにコンスタントに1万km/1年を走破していれば、とっくに全走行距離20万kmを超えている計算になります。
となれば、いつこのような事態になってもおかしくない所まで来ていたのは明らかですが、それでも選りにも選ってこの時期に、という思いも無くはありません。
なかなか思うようには行かないものですね。

さて、タイムリミットが9月と定められてしまった以上、そういつまでも感傷にばかり浸ってもいられません。
中古車なら気にする必要はありませんが新車を想定した場合、流石に今は契約から納車まで軒並み半年~1年なんてザラ、みたいな状態は脱したという話は見聞きするものの、それでも3ヶ月前後程度は覚悟しなくてはならず、昔のように注文書にサインしたら程無く納車されるなんて事は無いですから、次を考えるのであればそうゆっくりもしていられません。
私自身は別に新車である事に必ずしも拘っているつもりは無いですし、寧ろ「一度くらいは中古車でも」との思いも無くはありませんが、そこはいろいろ「大人の事情」なるものがあって、その選択肢を採るのは難しいのです。
そしてこの件での最悪のシナリオは「今のクルマの車検が切れるけど、次のクルマの納車はそれより大幅に遅れるよ」となってしまうケースで、そのリスクが想定されるメーカー/モデルは選択肢から除外しなくてはなりません。
次に外形サイズ・重量にも制限等条件があるので、そうした事も踏まえて選ぶ必要もあります。
加えてこれまでは、何か問題が起きるたびに自宅から1時間前後かかるディーラーまでの移動を余儀なくされていましたが、今後はもうそんな生活をしたくありません。
となれば、必然的に自宅からそう離れていない場所に販売拠点があるメーカーに絞られます。
この時点で遠くに拠点を持つ殆どの輸入車メーカーも、選択肢から外れました。
それにそもそもせいぜい排気量1ℓ程度なのに、価格が400万近くになるモデルを想定するのも何だかバカげてる気もします。

 

そうした様々な選択肢の中から検討し、消去法で残ったメーカー/モデルが「Mazda3 20S Black Tone Edition 4Door Sedan 2WD G2.0 6EC-AT (※2024年6月 このモデルは受注終了)でした。
実を言うとこの事の決定後、程無くして認証不正問題が発覚し「出荷停止処分になるのでは」とも危惧しましたが、何とか対象車種から外れ、事無きを得たのは良かったです。

 

 

ところでタイトルに「マツダとの再会」と付けましたが、こうした理由は実は過去にもこのメーカーのクルマを所有していた事があるからです。
ネットにあったカタログ写真を弄って見た目ほぼドンズバにしたつもりですが、こんなFamilia 1.6 XG-iでした。

 

 

これに乗っていた頃は何分若かった事もあって、かなり無茶もやったし今以上にヘマばかりしていたので「随分痛い目に遭わせてしまったなぁ」という後ろめたさもあります。
しかし元の素性の当たり外れから言えば、当たりのトルクフルな良い印象が残っていたので、もう一度このメーカーを選んでみようという気になったのでした。

ところでこのMazda 3、Peugeot 206とは全長が大きく異なります。
近年クルマはどれも皆サイズが巨大する傾向がある所へ車格も1.6L→2Lへと上げた事も関係し、Mazda 3の場合で全長は4660mmになんなんとする大きなものとなった為(←個人の感覚です)、Peugeot 206との全長差は優に800mmを超える事となりました。
担当対応してくれたセールスマン氏からも「慣れないうちは、なるべく大回りでコーナリングされる事をお勧めします」と言われ、「あぁ、それはそうですねぇ。守りたいと思います」と一応口では答えておきましたが、一体いつまで意識していられる事やら。
誰ですか?
「コイツが納車後、何分で傷を付けるか賭けよう」なんて言ってる人は(-“-)。

 

 

さて、今回の紹介動画です。
これを選びました。
タイトルになっている車名とか全然違いますが、まぁ良いでしょう(良くない)。

 

 

 

しかしこの新しいクルマを見るたび「人生は一回きりなのだなぁ」というのを痛感します。
私は基本的に免許証を返却し、運転を諦めざるを得ない人が出て来る商品しか作れないというのは、ある意味メーカーの敗北ではないか? という持論の持ち主ではあります。
それはそれとしてマツダ車を今まで二度も選んで来たのに、一度もロータリーエンジン搭載車を所有する機会を得られないまま免許証を返却しなければならなくなる可能性が高い、というのはとても無念です。
一方、同時に今回ご紹介した動画を目にするたび「レギュラーラインで良いから、ミッドナイトパープルのシグニチュアストラトを買っておくべきだったかなぁ」という後悔もしています。
まぁこっちは「リフィニッシュすりゃ良いじゃねぇか」という話ではありますが(^_^;)。