商談のアポイントが入っていた先週の休日。


商談さえなければ…。

せめて、15時頃だったら…。


そう思いながら、県営野球場へ向かった。


今年も、この季節がやってきた。

その日は、準決勝2試合が行われた。


春の東北大会の覇者、花巻東。

同大会で花巻東に敗れた東北大会準優勝校、盛岡第三。

東北大会で盛岡第三に敗れ、リベンジに燃える盛岡大附。


他県では波乱が続く今年の夏。

我が県では、強豪校が順当に準決勝に駒を進めてきた。



岩手県は高校野球不毛の地だった。

本県出身のプロ野球選手などほとんどいない。


私がこの大会に参加していた頃、盛岡大附のエースがプロに入った。

140km/hの速球を武器に西武へ入団したものの、大した結果を残せなった。


それから十数年後。

岩手に怪物が現れる。


菊池雄星投手。

150km/hの球速を持った左投手なんて、石井一久投手くらいしか思いつかない世代の私にとって、こんなスゴイ投手が故郷に現れた事に本当に興奮した。


あの世代の花巻東は本当に良いチームでね。

俊足好打の1番に、小技が上手い2番、チャンスに強い主将が3番、控え投手もこなす4番…他のメンバーも個性的で、とても面白いチームだった。


こんな良いチーム、岩手には2度と生まれないだろう…。

こんな凄いピッチャー、岩手には2度と生まれないだろう…。


そう思った次の年に現れたのが、大谷翔平投手。いや、野手?投手?

菊池投手の150km/hを生で見た時も驚いたけれど、160km/hは笑っちゃいましたね。

もうね、異次元のスピード。今までのどんなボールとも違った。


彼らは勿論、盛岡中央出身の銀次選手や専大北上出身の畠山選手など、岩手出身の野球選手も増えてきて、高校野球界のレベルも上がった。



私が今年観戦した試合は、2人の現役プロ野球投手を輩出した花巻東と畠山選手の母校、専大北上の試合、たった1試合となってしまった。


試合前のシートノックを見て、専大北上はやるのでは…と思ったが、やはり東北チャンピオンは格が違った。強かった。


2試合目も見たかったのだけれど…。

大人なので、仕事を優先致しました。

1回終了まで見て、その後は仕事場までのラジオ観戦。



結局、今年甲子園に行くのは盛岡大附。

今年も、プロ注目の投手がいるらしい。

1イニングだけだったけれど、彼の堂々たるマウンド捌きは、雰囲気があった。



今日も各県で代表校が決まったらしい。

有力校、注目選手が次々と散っていったかと思えば、9回だけで8点差をひっくり返してサヨナラ勝ちをした伝統校もある様だ。



さぁ、今年も始まる甲子園。

今年には、今年にしかないドラマが生まれる。

今年にしかいない選手達が、悔いなく野球が出来ますように。

生まれた悔いは、人生の大きな糧になりますように…。