さらっと来店された若い女の子2人組。

何を見るわけでもなく、店内をうろうろ。

私をチラチラと確認している。



あまり声をかけられたくないのかな?

店内をゆっくりと見たいのかな?



そう思い、様子を見ながらレジ前で雑務。


私の視界から1度消え、また戻ってきてレジに向ってきた。



「先日、ライターを買ったんですが…」



何か質問はてなマークそれとも、クレームはてなマーク



「覚えてますかはてなマーク



2人でニコニコ。

思い出そうと必死で、キョトン顔の私にもう一人の女の子が言う。



「ヒントは『プレゼントに大切なのは何かはてなマーク』です」



そう言って笑う。





…思い出したっビックリマーク




プレゼントに迷う女の子。

そのお客様に話したんだ。




プレゼントを選ぶ上で大切なのは何なのかはてなマーク



「相手は何が欲しいのかなはてなマーク

「これは相手に似合うのかなはてなマーク

「相手はこれを使ってくれるかなはてなマーク


プレゼントを選ぶとき、どうしても考えてしまうこと。


でもね、そうじゃないんだよ。

「相手がどう思うか」ではなくて「相手に自分がプレゼントしたいものは何なのか」なんだ。


昔、付き合っていた人が手紙に書いてくれたこと。



自分の想いを、自分が選んだモノに乗せて「届け~っ」って願うの。



そう、1番大切なのはモノではなく、そのモノに乗せた気持ちなんだ。


実際、自分が欲しいものや自分に似合うものは、自分自身しっくりくるから気がつかないことも多いけれど、自分が普段持たないようなモノを持っていると、それをくれた人や、その想いに気付くんだ。何度も、何度も。そうして、その人が自分の一部になっていく様な感覚…。



「ライター凄く喜んでもらえたから、その報告に来ました」



そう。

この一言があるから販売員は辞められない。

この言葉と、照れくさそうにはにかんだ笑顔が一番の支えなんだ。


「これからも来ますから、よろしくお願いします」



お客様の姿が見えなくなるまで頭を下げていた。

恐れ多い言葉なんだよ、本当に。


これからも、一生懸命、親身になっていきたいと思う。