黄昏と甘い蜜の香り

黄昏と甘い蜜の香り

恋愛と郷愁(ノスタルジー)の詩集【黄昏と甘い蜜の香り】は詩人MORIのBLOG(ブログ)時に初恋を語り失恋を語る悲しい詩・哀悼詩・切ない詩・叙情詩・叙景詩など

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春風は覚えず

今  振り向けば

     なんと悲壮なる幻

我が人生よ



一滴の涙さえ見せぬ

乙女の純愛に動けぬ時もあった


娼婦の胸に堕ち

まどろみと共に更けた夜もあった



絶望と歓喜が交差した

青葉の頃はとうに過ぎ

辛酸と苦汁を身に浴び 

嘆きと悲しみの果てに訪れるは

稲穂手折る静寂



吐息のくもる星空に

仄かに光る  3つ星を遠く眺め


終末の地より

ようやく神々に祈りを捧ぐ



我が魂は 茜の空に帰る鴉の声に似て

今ふるさとに帰す


蜉蝣と共に蘇るは

あの夏の日の夕立

染みわたる雨と土の匂い

バラバラと音を立て

足早に時は過ぎ  ふと気付けば夕闇


罪深き四季を重ねるも

それでも神の慈愛は平等に・・・

銃弾の音が  優しく この身に降り注ぐ