文化ライターのブルーノです。

いつもブログを読んでいただきありがとうございます。

さて、今回のテーマは、技術士総合技術監理部門のリスクについてです。

リスクと一口に言っても、ニュースやふだんの仕事、生活の中でも、普通に「リスク」という言葉を使っていると思います。
「何かをチャレンジするためにリスクを取る」とか「将来の安心のために資産をリスク分散しておく」などなど・・・
だいだいのニュアンスは、皆さん共通の理解・認識で使っていると思います。
また、色んな業界や組織が独自のリスクマネジメントを提唱していたりして、リスクの意味も多少の違いがあったりします。

ですが、技術士総合技術監理部門におけるリスクには、ちゃんとした定義がなされていますので、受験にあたってはそれを押さえておく必要があります。

「通称:青本5.1.2」には、次のように書かれています。
リスクという概念は、共通の性質として次の2つの性質を含むものである。
(1)その事象が顕在化すると好ましくない
            影響が発生する。
(2)その事象がいつ顕在化するかが明らか
            でない発生の不確定性がある。
すなわちリスクとは、被害規模(影響の種類と大きさ)と発生確率(定量的に把握される場合と定性的に把握される場合がある)により表されるものである。
一般的には、
リスク=発生確率✖被害規模
とすることが多い。

このようにリスクが定義されていますので、ぜひ押さえておきましょう。
この定義は、世の中に出回っている色んなリスクの考え方にほぼ共通して汎用できるものと思います。

なお、世界共通ルールとして、リスクマネジメントの国際標準規格(ISO31000)というものがあります。
そのISO31000には、次のように書かれています。
リスクの定義
リスク:諸目的に対する不確かさの影響
備考1:影響とは、期待されていることから良い方向・悪い方向へ逸脱すること
備考2:諸目的とは、例えば、財務、安全衛生、環境、戦略、プロジェクト、製品、プロセスなど様々な到達目標、様々なレベルで規定される
備考3:不確かさとは、事象やその結果、その起こりやすさに関する情報、理解、知識などが例え一部でも欠けている状態である
備考4:リスクは事象(周辺環境の変化を含む)の結果、とその発生の起こりやすさとの組み合わせによって表現されることが多い

ほぼ、青本とISO31000のリスクの定義は同じものと認識していいと思います。
ただ、青本ではリスクの影響を悪い事象を対象にしているのに対して、ISO31000ではリスクの影響を良い事象も含めて対象にしているようです。

皆さんも、一度、リスクの意味を考えてみてはいかがでしょうか?
これからの生活や仕事で役立つことになると思います。
(^-^)/





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