文化ライターのブルーノです。

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さて、今日は技術業務で基本となる
『5W1H』の6原則についての話です。

月刊技術士11月号の"技術士業務プラス・ワン"の記事の中で『5W1H』による分析のことが出てきましたので、少し紹介させていただきます。

まず、『5W1H』の意味を確認しておきましょう。
問題や原因を分析したり、課題解決の方法・役割を決める時に『5W1H』を利用すると、誰もがわかりやすくなります。
誰が、いつ、何を、誰に、何のために、どのように、
を一つ一つ明確にしていくのです。

例えば、ものづくりの場合・・・
事故が発生すると、組織として必ず原因を究明し再発防止を図ります。

作業員Aが、残業中のPM19:30に、工場内で完成商品を小型車両で運搬していた際、作業員Bに激突してしまい、作業員Bが足を怪我し、また運搬していた完成商品が破損してしまった。
このように『5W1H』を利用して表現すると、事故現場にいなかった人にも具体的な状況が把握できます。

更に、事故原因についても『5W1H』を使って、以下のように表現するとわかりやすくなります。
残業中、工場内のライトの一部が故障したため照度が不十分であった。また、作業員Bの残業勤務は事務所のデスクワークであったが、工場に忘れ物を思い出し慌てて忘れ物を取りに行った時に、積み荷の陰になる場所で作業員Aの運転する小型車両に衝突してしまった。

このように技術業務においては、
常に『5W1H』による分析を頭に入れておくと、論点が明確になります。

"技術士業務プラス・ワン"の記事の中で、裁判による技術鑑定のことが挙げられていましたが、
訴訟における技術鑑定でも、
『5W1H』による分析が行われます。

日本文化では、ものごとを曖昧にした方が社会活動がスムーズにいく場合があります。
ただ、こと科学技術に関することは、何事も曖昧にせず、『5W1H』による論点の明確化が重要になってきます。

曖昧にすることと、明確にしなければならないことを、ちゃんと使い分けできるようになりたいですね!




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