あれだけ忘れられず、そこに足が留まったまま動けず、時には泣いてしまった。

勿論、嘘じゃない。

だけど、「待ってる」と言ったあたしの言葉は、若干の嘘を孕みつつある。

まだ待っているか?

これからも待っているか?

それが分からなくなってきた。

分からなくなるんが嫌で、次だとかそんな事は考えられんかった。


“自暴自棄”。

そんな言葉がピッタリなあたしになっていたのだけれど、今、自暴自棄だとは思わない。


むしろ、前向きに進もまいって思っとる。


それでもやっぱり、こぉゆぅ人間にはなりたくない、なりたくなかったってゆう気持ちが拭えん。

だもんで、自分が嫌いになる。また自信が消えてく。それで、周りの人からも嫌われたと感じてしまう。嫌悪感が不安感を呼んで、孤独感に繋がってしまう。


ずっとずっと悲劇のヒロインで良かった。

でもそれって、「想っとるよ」「待っとるよ」ってゆう自分に浸っとるだけであって、すんごく自己中な幸せの中でぬくぬくしとるんだなぁって思う。


本当に残酷な人間だ。

上書きしてしまうだなんて、忘れられないその気持ちが薄れるだなんて、やっぱり嫌って言えば嫌。でも、受け入れなきゃ、成長も何もなくって、今向き合う方々みんなに失礼に当たる。それも嫌で、やっぱ選ばんとかんくて、それなら過去に生きるより、今に生きてった方が良いんかなぁとか・・・自分を納得させてくしかないんよな、この人生とゆうやらは。


あぁ、残酷だ。