8月もそろそろ中旬。
毎日、療育の場で働いていると、考えさせられることがたくさんあります。
一昔前…猫家の子供達が小さかった頃と違い、世はまさに児童福祉戦国時代。
全国的に見ても、放デイが乱立していて、厚生労働省も警鐘を鳴らしているほど。
近々、見直しが行われるかもしれないとも囁かれています。
子供の福祉と一言で行っても様々ですが、こと障害者福祉に関しては、発達支援から始まり日中一時や放課後等ディサービス…
移動支援や相談事業など、その幅は広く、その中で猫ママが関わる放課後等ディサービス事業と発達支援事業は、特に「療育」を前面に出した事業になります。
その事業へ取り組む中で、日々、考えさせられること。
支援とは?
そして、療育とは?
簡単に説明するならば、
とちらも、個々の特性を把握したうえで、
支援は→手助けをするもの
療育は→成長を促すもの
だと考えます。
猫ママの働く法人では、特に機能訓練と療育に力を入れてますよが「売り」でして。
しかしながら、いわゆる支援員・指導員がどこまでそれをわかっているのか?
どこまで取り組めているのか?
「福祉」の世界の従来考え方では物足りない…
そんなことを思っています。
福祉 と言われるものの基本的な考え方として、「止めない」という考え方があって、
障害者の意思を尊重するのが基本と的な考え方としてあります。
ただし、それは、「やっていることを止めない」というものであり、
特性を把握したうえで、安全を確保するためやルールやはたまたマナーとして集団の活動を円滑に回すために「予防」する環境作りをすることが前提の話。
そして、それはあくまで「支援」の枠に留まるものであり、「療育」としてステップアップを目指す時。
例えば、支援 ならば、
手づかみで食べていても、「食べられているのなら」OK
療育 であれば、
その手を食べ物をつかむ前に「止め」、フォークやスプーンなどを手に取り使うように促す。
というところに差が出ます。
猫ママが勤めている法人では、前述のように「機能訓練・療育」を前面に出しているため、親子さんは子供の「安心」を確保した上で、「成長」を強く望みます。
そのニーズに応えるために、専門知識とテクニックを生かし、確実に「支援」を確保した上で「療育」としての質を上げること。
猫ママの今のミッションはまずそこ。
本来、大人になって、どこかの集団に所属して生きていく未来に向けての大きな長い「道」の中の一部として繋がっているべき「障害児福祉」
ピンポイントの「今」だけに焦点を当てていてはいけないですよね。
私たちはプロである。 と、
胸を張って、取り組んでいなければいけない。
しかし、「療育」にスポットを当てすぎると、「躾」のようになってしまいがちで、それではただの「子育て」になってしまいます。
私たちはあくまで「支援員」であり、
躾を行う者ではないと。
そうではなくて、プロだからこその工夫とテクニックで、成長を促していかなければならない。
でもやはり、そのためには、「気持ち」だけでは足りず、
「知識」や「テクニック」は重要になってきます。
障害児福祉が乱立する今の日本において、それがまだ追いついていない現状があり、
その質を上げていくことが、今の大きな課題であること…
支援員・療育者の皆さん。
皆さんはどんなふうに考えて日々の仕事、そして利用者さんと向き合っていますか?
施設内の虐待や無理強いのような、あってはならないことが報道されることもよくありますが、
そうではいけない。
私たち一人一人がどう関わるかは、子供の支援・療育においては、将来に大きな影響を及ぼすということ…
居場所を求めてたどり着いた、お子さんや親御さんにとって、「安心」していただけるように、
そして、喜んでいただけるように、
日々取り組み、育てていきたいと思います。