これからの特別支援。① | 発達障害一家・5人揃ってアスペ+ADHDだからできること

発達障害一家・5人揃ってアスペ+ADHDだからできること

ADHD+アスペルガー症候群の当事者です

息子たちと旦那も同じ障害を持っていますが
だからこそできること  を大切に。
HP URL:nekomama.site


木曜、教育委員会の相談室へ行ってきました。




予定の10分前に到着。
事務所?を覗くと、「お待ちしていました。」と、初老の相談員の方がすぐに飛んできてくださって、
まずは待合のような部屋へ。

三男は置いてあったぬいぐるみに興味津々。
手作りのそれはユニークな形のものが多くて、
手にとっては大爆笑していました。笑


しばらくして、相談員の方がやってきて、

相談員「三男くん こんにちわ。おじさんはOと言います。
今日は、三男くんとゲームやクイズをして、お話を聞かせてもらいたいんだけどいいかな?」

三男「うん」

相談員「ありがとう。じゃあ、別のお部屋に行こう。」


そう言ってかがんで三男の顔を覗き込みました。


抵抗なく受け答えする三男。
なんですかね。これだけのことでも、対応が良くて嬉しかったです。

三男「猫ママ、リュックとってもらっていい?」

猫ママ「はい」

三男「ありがとう」

するとここで、

相談員「すごい!お母さんにありがとうが言えるんだね!」
とベタ褒めしていただき。
三男浮かれ気味。笑

プレイルームのような広い部屋へ移動し、
まずは三男が相談員の方と話し、
簡単な形での書き文字や聞き取りの能力をみるやりとり。
(音読や、その内容に対しての質問、図形の書き写し、数唱に言葉の聞き取りに文字の書き写しや、絵を描くような指示など)


そのあと少しだけ一緒に卓球をやってもらって、
私と相談員の方との話になりました。



相談員「今こうして、マンツーマンでやりとりをした感じだと、僕から見て問題が大きいとは思えません。
けれど、いわゆる障害というものは、環境によって状態が変化するんですね。
環境次第で、苦手なことが弊害を起こす。
僕たちは、これを障害にしない環境作りをしなければいけない。

集団の中や、音の中、接し方や、作業のやり方次第で、これは障害ではなくなる。
そういう考え方が大切だと」

猫ママ「そうですね。」

相談員「いわゆるバリアフリーというのは、何も身体障害の人だけに適用されるものではなくて、
全ての人間に対して行われるべきだということが大切です。
それは、社会として、学校も取り組んでいかなくてはならない」

猫ママ「はい」

相談員「やはり書き取りについては、なんらかの支援が必要と考えます。」

猫ママ「はい。単純に今の環境でこれを緩和させようと思うと、まず1番わかりやすいのは、質と量の調整だと思うんですね。
しかし、それだと能力的にもったいないことになっていく可能性もあって。
主人と試行錯誤しています。」

相談員「そうですね。
本来、三男くんのようなタイプには、書き取りの部分を他の方法に変換することが望ましいですね。」

猫ママ「そう思います。」

相談員「例えば、読み上げによる録音や、写真としての保存、回答にはパソコンなどで打ち出すとか…」

猫ママ「私たちが考えるのも、まさにその方法なんですが、今の学校でそれを実践するのは難しいだろうと…
確か、国連の基準で…国際基準の法律が適用される…って話があったと思うんですが、それは今現在どの段階まで来ていますか?」

相談員「はい。そうですね。今年から、障害に対する差別をなくそう という取り組みで、お母さんがいうそれが適用されたところです。」




…そう。


内閣府の取り組みで、今年から、「障害を理由とする差別の解消の推奨」という形で、国連の基準による対応が実践される形に法律が改正されているんです。



相談員「これから、教育の場での特別支援に関しても、大きな流れが来ます。」









続く