発達障害児の就学・支援校について | 発達障害一家・5人揃ってアスペ+ADHDだからできること

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ADHD+アスペルガー症候群の当事者です

息子たちと旦那も同じ障害を持っていますが
だからこそできること  を大切に。
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*このシリーズに関しては 言葉の言い回しを不愉快に感じる方が多いかもしれません。
マイナス面も隠さず 現実的なことを書きますので 負担になる方はスルーして下さい。
それでも読んでくださって なお不愉快な思いをする方がいたらすいませんm(_ _)m
また 記事の性質上 数値に触れ ある種の線を引くような表現も多くなります
苦手な方はスルーして下さいm(_ _)m







では 実際どうやって選べばいいんでしょうか?

まず 大きな判断基準となるものの一つとして
「療育手帳を持っているか」
があります。

これを持っていなければ たいていの支援校では受け入れてはくれません。

支援校は 文字通り「特別な支援を必要とする」子供たちのために作られた場であり
その必要度合いが強い子供が優先して籍を得られます。


「手帳があるかないか」は 「特別な場所が必要か」という判断基準になるわけです。

支援校に入学したい と考える親子は とても沢山います。
しかし その定員は決して多くはなく。
その結果 学校や教育委員会の基準を持って 「必要な子供から」 所属を認められるわけです。

(少し話が逸れますが
義務教育を飛び越して 高校進学に関して。
当然 支援校の高等部も 手帳がないと受け入れてはもらえません。
また 障害者枠での就職を希望する場合も 手帳がないとその枠の対象になりません。
手帳と支援に関しては また別のことになりますが
こういった現実を考えて 将来の仕事や生活を考慮した上で 手帳を取得するべきか否か という問題も発生して来ます。
義務教育までは 所属する「場所」は よくも悪くも用意されていますが それを過ぎると そうはいきません。
そういった現実も視野にいれておくことも 小学校の就学先を考える時に 多少なりとも必要になります。)

それとは別の部分で。
「学校に何を求めるか」
というのが もうひとつの大きなポイントになります。

例えば 精神発達遅滞が認められる子供で 手帳も持っている。
それが例えば 重度判定であっても
たくさんの経験をさせてあげたい。 同じ年頃の子供たちとのつながりを大切にして たくさんの刺激を。

と望めば
学校次第で 小学校の支援級に所属して過ごすことももちろん可能です。

実際 我が家の地域の小・中学校には 重度判定のお子さんもたくさん通っていて 給食はいつも一緒です。
通学団も一緒で 毎日一緒に通います。
マラソン大会も運動会も 一緒に走ります。
修学旅行や野外活動にも一緒にいっています。
長男の幼なじみの1人にはダウンちゃんもいます。
調理実習で その子がすごく上手に卵焼きを焼いた と そんな話を日常的に聞いています。
そして一緒に 卒業証書をもらうんです。

支援校は 一般的に見て大変なことも 必要な支援はしっかりしてくれるし
本人に合わせた活動を一つずつ丁寧に取り組んでくれて
わかりやすく 安心した生活の中で過ごすことができます。
「困り感」に寄り添ってもらうには きっといちばんいい場所です。

手話だったり点字だったり 専門的なものも当たり前に用意され
視覚支援や感覚過敏への対応も当たり前にしてくれます。
そして年齢に関係なく 「成長」の手助けをしてくれます。
就学年齢で身辺自立ができていなくても それを「学習」させてくれる。
ハンディのある子供たちがたくさんいるので 本人も親も そういった意味での安心感もあると思います。

しかし反面 ハンディのある子供だけの中で 「理解してくれる人だけ」に囲まれて過ごすことは 刺激としては少なく
与えられるハードルも 文字通りスモールステップです。
発達というのは 与える刺激によって変化します。
無理のない範囲で 少し高いハードルを与えて行った方が 能力自体は伸びます。
また 発達遅滞を伴うお子さんでも その分類が軽度の場合 学習内容自体に物足りなさを感じる可能性が高く
能力的にも「もったいない」ことにもなりやすいです。

それに加え 学習内容が個人主体であるからといって 例えばやり方次第で年齢相応の学習が理解できる能力があっても それを学ぶ環境はありません
(身体的なハンディや聴覚・視覚障害の方に関してはそんなことはありません。
逆に学習自体は年齢に添うように考慮されていて 高校卒業程度の学習は習得できます)


小学校で支援校を選択した場合 中学・高校も 必然的に支援校での進学になります。
就職先は 特定子会社や自立支援団体の運営する作業所などが主な場所になります。
現在は 障害者枠の就労を推進している企業も多いので そういった形での就職も可能です。
また 高校進学時に 専門学校を選択し 特定の仕事を学ぶこともできますが この場合は やはり軽度以上の能力が必要になるかと思われます。
私的な判断ですが IQが65前後であれば 小学校入学に関しての支援校入学はもったいないんじゃないかなぁ と思います。








続く[みんな:01]





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