ソファーに座ってそんな話をしていると
隆弘が優しく、でも強く抱きしめてくれた…。
実「たか?どうしたの…?」
隆「ごめんね。」
実「なにが…?」
隆「いや…ん…。」
実「たか…?ちゃんと言ってくれないとわからないよ?」
隆「みんなに堂々といえなくてごめんね…
こんな隠れてこそこそみたいにしちゃって…。」
実「大丈夫だよ…。」
隆「絶対いつか話すから…。今はこのままでいさせて。」
実「たか…。」
隆「今は2人の秘密がいい…。」
実「なんで…?」
そんなことを素直に言う隆弘が可愛くて
口角が思わず上がる…。
隆「きっとみんなに話したらサポートとかしてくれるんだろうけど…
いじられるでしょ?」
実「いじられるのが嫌なの?それならいつものことじゃん。たかは笑」
隆「違くて…そうなったらいろんな顔を実彩子は見せるでしょ」
実「…ん~ん?」
隆「率直に言えば…今は実彩子の照れた顔とかどんな表情も俺が独り占めしたいの。
2人の思い出を2人だけで…今は共有したい。」
実「たか・・・。」
そういった隆弘の腕に力が入るのがわかる。
そして、その隆弘の腕に自分の手を重ねる。
実「うん…。私もだよ…。」
隆「実彩子…」
実「今は2人の秘密…ね」ニコッ
2人の秘密…
それは彼からの愛だった…。
END