オセロの終盤において、
初心者同士で戦った場合
「実は白がかなり有利です。

オセロは60手で終わります。

パスが一度もなければ
黒は59手目を打っておしまい。
白は60手目を打っておしまいになりますね。

このとき、59手目で黒になったうちの何個かは
60手目で白に変えられてしまいます。

なので、58手目で石の数が同じくらいのときは60手目を打てる白がかなり有利なのです。

「なんか有利とか言ってた割に話が小さくね?」


そんなことはありません。
マジやべぇレベルで知ってると知らないで
差がでます。


今日のお話は「偶数理論」という技です。

この名前が初心者の学ぶ気を無くさせる力がすごいですが

これ、簡単な話のくせに威力は絶大です。


次、白の番です。



この図をみて、空きマスの数を見てみましょう。

左上に4マス、右上に4マス、下に1マスの空きが残っています。

偶数理論の目指すところは、
「空きマスごとの最後の一手は自分が打って得をしよう。」です。

そうするには、
残り空きマスの数が奇数の場所に打つ。

これだけです。

なので、まずは4、4、1なら奇数は1だけなので



G8に打ちました。

次の黒は偶数の4マスに打つしかありません。




B2に置いてきたとしましょう。


そうすると空きマスの数が3マス、4マスとなり、また奇数空きが生まれました。

なので3マスの左上に打つとまた空きマスの最後が打てそうです。

H2なんかに置いて確定石を増やしたい気持ちもわかりますが、終盤は例外はあるけれども偶数理論を優先したほうがいいことが多いです。




さあ、黒からはまた2マス、4マス空きで偶数にしか打てません。





B1に置いてきたので予定通り最後のマスを埋めます。




こうなると、右上も必然的に白が最後を打つことができ、


結果こうなります↓



白の方が多く、勝ちになりました。

なるべく分かりやすいように進めましたが、
残りマスの数が少なくなってきたら
なるべく奇数の場所に打つ。

もし1マス空きができたら慣れないうちは
打って悪手になることは少ないので
しめしめと思いながら優先的に打っていいと思います。

自分が黒の場合はこの戦法はパスさせないと使えない高度なお話になるので
どうしても勝ちたい勝負では白を選ぶ方がいいと思います。


一応最後に黒、白のメリット、デメリットです。


■序盤の変化を選ぶことができるので、自分の得意な進行に持っていきやすい。
序盤の定石なんかを知らないと、このメリットは無意味です。

■序盤で少し黒のペースにされてしまうぶん、パス等がなければ終盤は偶数理論にあてはめるだけでいいので有利です。


さて、8回に渡ってオセロ講座と題して書いてきました。

この8回の記事を理解すれば
初心者同士の対局なら8割くらい勝てるようになっていると思われます。


スマホユーザーの方は

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ちょっと自信がついたら
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是非ともプレイしてみてください。

ここからは気が向いた時に
チョロチョロと、もう少し深い技術とか戦略も書いてみようと思います。