今日は 来るだろうか・・・?
考えながら 身支度を整える
もう 会わないほうがいいと 思いながら
涼子の姿を確認せずにいられない気持ちが 苦しかった
想い出にするにはまだ 時間が必要だと 実感させられた
予定時刻になって ノックのあと
昨日と同じに 田口が挨拶してやってきた
田口) すいません 本日も 広末に代わって私が 担当させて
いただきます
ジヒョク)ウン・・・ おはようございます
よろしく
アノ・・・ コドモ 病気って
悪いですか・・・?
田口) アラッ ご存知でしたか?
ジヒョク) 事務所から 説明あったらしい・・・です
田口) そうですか・・・でも 落ち着いたみたいです
この時期 季節の変わり目は 発作が起きやすいみたいで
時々 あるんです
子供って大変ですよね
両親そろってても 大変なのに 涼子さんひとりだからなおさら
です
ジヒョク) リョコさん ヒ・ト・り・・・?
田口) ハイ そうです・・
アッ そこまでは お話してなかったですか?
ジヒョク) アア・・・イエ でも 指輪してた・・・
田口) コレですか?
笑って 左手の薬指に光る指輪をジヒョクに かざした
田口) 私 独身ですよ
クライアントと二人で長時間いると 旅先ということもあって
プライベートで食事に誘われたりするんですよ
で 最初に 既婚者って アピールしとく方が
仕事がスムーズに進むんです
ジヒョク) 離婚 ですか・・・?
田口) いいえ 広末は 結婚してませんから
ジヒョク)・・・・?
田口) あ~ んっと シングルマザーです
一体 どうなってるんだ
ジヒョクは の頭の中で 涼子の置かれている今の状況を把握しようと
知ってる限りの情報をつなげてみた
しかし 今も 昔も あまりに涼子について 知らなさ過ぎた
とにかく このまま 想い出にはできそうもなかった
翌日も 涼子はあらわれなかった
結局 最後まで田口が担当した
涼子と会えないものとあきらめかけたとき
最後に事務所の社長とともに 打ち上げに現れた
ジヒョクサイドの関係者に 担当者が変わったことを 謝りに出向いたのだ
社長) 申し訳ありませんでした
プライベートな事で担当者を 代えることになりまして
以後 このような事のないよう 万全を尽くしますので
これからも お願いいたします
広末からも・・
涼子) 本当に 申し訳ありませんでした
っと 深々と頭を下げた
マネージャー) 仕事は 田口さんが 問題なく対応してくれたので
大丈夫です
子供さんの病気は 治りましたか?
涼子) はい おかげさまで
マネージャー) それは よかった
つぎは お願いしますね
涼子) ハイ
マネージャーと社長は 立ち話をはじめた
ジヒョク) リョコさん
振り向く涼子
ジヒョク) 少し いいかな?
コドモ 大丈夫?
涼子) ええ
短く応える
ジヒョク) 結婚してないの?
涼子) ・・・どうして?
田口・・・?
ジヒョク) 幸せって・・・
幸せのはずでしょ
涼子) 幸せよ 子供とふたりで 幸せに生活してるわよ
つづく