18日、先週に引き続き旦那くんの面会へ。
娘と一緒に行って来た。
Y病院の療養型病棟に転院して、早いものでひと月半程が過ぎ、旦那くんの状態も安定してきたそうで、そろそろ介護医療院(施設)の方へ移りませんか?
というお尋ねがあっていたのだけれど、、、病院の先生と施設の先生の都合のいい日が私の勤務日で、どうしてもお休みすることが難しく、他の日を調整してもらえないかとお願いしたのだけれどそれが叶わず。。。
そうこうしている間に、他の人が入所してしまったので、
「旦那くんさんは、また次の機会にご案内しますね。」と断られた。
残念なのか、そうでもないのか?
私の中では、出来ればもう一度家に連れて帰りたい気持ちが大きいので、(自分の治療の事を考えれば、それはなかなか難しいのだが。)施設に入ってもらう方が旦那くんの為にもいいのかもしれないのだけれど、ぐずぐずしている。
そんなわけで、旦那くんの施設入所は、先伸ばしになった。
翌日から孫ちゃんのミニバスの試合で4日間の遠征に出かける為にお休みをもらっていた娘を引き連れ、旦那くんに会いに行った。
いつものように、シールドの向こうでベッドに横たわりTVの方ばかりを見ている旦那くんに、
「来たよー!!」と、娘が声をかける。
チラッと目を向けて、またTVに目を戻す旦那くん。
「パパ!私、Aだよ!可愛い娘が会いに来たのに!」強気である。
「パパ!私!分かる?」
今度はしっかり娘の顔を見て、「うん、うん。」と頷いた。
「よろしい。」娘、かなり喜ぶ。
それでも、すぐ意識はTVに行くようで、それ以上は応えることもなくTVを見はじめてしまった。
私も娘の真似をして、
「ねぇ、ねえ!髪の毛切ったんだよ。似合う?」
と、強気で声をかける。
またまた旦那くん
(めんどくせーな。)「はい、はい。」という感じ。
どうやら、分かってはいるらしい。
ただ、やはり高次脳機能障害のせいで、注意が散漫になったり、集中して会話をしたりする事が難しくなってきてるみたい。
何度かアプローチして、旦那くんの注意を引こうとするんだけどうまくいかず、、、虚しく10分間の面会が終わった。
コロナやインフルエンザ。5類になったとはいえ旦那くんがいるような療養型病棟では感染対策がまだ緩和されず(重症化しやすい人達が沢山いる所だから仕方ないのだろうが)面会に行っても、手も握れず、顔を近づけて話す事もできないので、シールド越しに眺めているだけ。10分の面会は本当にあっと言う間。それでも、私達を繋いでいる唯一の時間だから、、、私達の顔を記憶のどこかに刻もうと、せっせと通うんだなぁ。
たった10分の面会が、、、たった1つの私達の架け橋。