介護者から見た 幸せと感じるべき高齢者とは? | はっちんの手作り小物たちと日常と仕事

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趣味は手芸ですが自己流で、簡単な小物しか作れません。子育てを終えた今、仕事の合間に作っています。日頃のことや仕事のことものせていきたいと思います。

介護の仕事につきながら、実生活でも介護をしています。


介護の仕事をしながら、ボランティアで自宅で暮らすお元気な高齢者さんにお話をする機会があります。

そんな時は、高齢になり 体が思うように動かずできなくなったことを悲観せずに、できる事がある事に喜びを感じてほしいとお話しています。

まず、ひとりで排泄できる幸せについてお話しします。
介護の仕事をしていて、残存能力の違いで大きく分かれる一線があります。
それは、一人で排泄できるか出来ないかのとても大きな一線です。

車椅子ででもいいから自分でトイレに入り、時間がかかってもひとりで排泄を済ませ、自分で拭けるまでの行動。
自分で排泄行為ができる事、これは介護に携わる人の誰もが感じる当たり前の幸せではないでしょうか?

もう一つお話するのは、自宅で暮らせる事の幸せについてです。
施設入ると、ある程度の自由はあっても、いくら朝になったとしても起きる時間じゃないのでまだ寝てて下さいとか、さあ体操だ、さあレクリエーションだ、お風呂に入りましょう、さあおやつですよ、さあお昼寝だ、さあ食事前のお口の体操をしましょう…などなど、だいたいみんな同じペースで行動して回していかないと職員は帰れません。
家で自由にのんびり暮らす幸せは、施設に入った高齢者の多くは感じているはずです。

トイレに一人で入れる事と、自宅で暮らせる事は、当たり前のようですがこんな幸せな事は無いという事、できなくなったことを悲観せずにまだ出来る事を見直してお元気に暮らしてくださいとお話しています。

誤解のないようにしていただきたいのは、トイレに一人で行けない方や施設にいる方が不幸だと言っているのではなく、あくまで今現在自宅で暮らしている方に向けての話の中で、今の幸せを改めて感じて、お元気に暮らしてほしいと話すだけです。

以前から、団塊の世代が75歳に達する2025年頃から介護施設が大幅に不足するのではないかと言われていて、自宅で暮らす大切さを改めて見直そうという動きが出ています。