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孤高の画人 渡辺勝夫

 

上高地も秋の気配へ 9月30日

梓川右岸の河原 対岸を行く観光客

一人の男性が…

黙々とキャンパスにむかいます

焼岳が画題です

話しかける雰囲気ではありませんが…

外国人観光客に囲まれます

 
上高地を描いて64年となる渡辺さんですが、河童橋の定位置では観光客に囲まれて談笑が続き、油絵を描くよりお喋りばかりとなりますが、作品を完成させるためには観光客が帰った頃から孤高の画人に変身していきます。
 
今年84歳となる渡辺画伯ですが、4月から10月末までは一度も病院へ行かず、次々と作品を仕上げています。上高地の閉山(11月15日)が迫り、仕上げる焼岳に近く人の雑音が少ない梓川右岸の川原に場所を移してキャンパスに向かっていました。
 
こんな真剣な姿を見ることは珍しく、住まいとしている小梨平から現地まで45分かかって画材を引っ張り、暗くなるまで戻ってはきません。
 
ここからは9月10日の画伯

河童橋の定位置

穂高連峰

焼岳

元気です

 
3年前のクマ騒動によって、生活する場所がテントから屋根のあるケビンに変わり、寒さがしのげるため1ヶ月ほど滞在が長くなりましたが、「来年のことは判らない」の口癖だけでなく、観光客との雑談が減り作品の仕上げに専念しているようにも思えます。
 
 2020年11月17日の一言

 

渡辺さんとテントの近所付き合いとなって十数年が経過しましたが、当時は物好きなおしゃべりの絵描きさんのイメージだったものの、私が「ホームレス画伯」として発信するブログが海外でも読まれ、上高地の名物画伯としてテレビや新聞にも取り上げられるようになりました。

 
 2010年9月8日の一言

当初は何でも新鮮で面白かった上高地のホームレス生活も、お互いに年齢を重ねて何でも当り前となる中で、最近の作品を仕上げる画伯の姿から、「ホームレス画伯」から「孤高の画人」と思えるようになってきました。