前回の記事で、
会社閉鎖という決断を選択した途端に、
どういう訳か運命という激流の流れに乗ったかのように、
急速に展開が早まり、
ついに2016年6月
会社閉鎖
という、
神の破壊を受け容れた。
という所までを書きました。
自分自身では、
長年の夢が実現して順風満帆、
これこそが天職と思っていましたが、
宇宙的には、
「それはちょっと違うぞ」
という事だったのでしょう。
たしかに、
自動車改造部品の小売りでは、
時代の流れに逆行しているような商売、
この先儲かりそうもない、という事も感じ始めていました。
社長一人、社員一人の小さな会社でしたが、
周りからは「１０人規模の仕事をしている」と言われていました。
年商4,500万円と小規模ながらも、
毎年右肩上がりに伸びていました。
が、同時に負債も増えていて、
香港業者から仕入れていた格安商品では利益が残らず、
ますます経営は逼迫するばかりでした。
会社再生へ向けての努力を約半年間必死に続けましたが、
その間は、
全くの不毛どころか立て続けに詐欺被害に遭うなど、
嵐の大海原で辺弄されているヨットのような日々でした。
それが、
いよいよ進退が極まり、
会社閉鎖の決断を余儀なくされた時から、
まさに、その瞬間から、
たちまち運命の歯車が回り出して、
僅かひと月も経たないうちに、
全ての法的処理手続きが済んでしまったのです。
今日のお話は、
その怒涛のような結末から、
約半年程を遡ります。
2016年1月6日
それは、確かに起きたのです。
最初に相談をした霊能者の指示通りに、
人事を尽くして天に全てを任せて年を越しましたが、
氣持ちは晴れずに、状況も暗雲が立ち込めたままでした。
そして、
どうにもこうにもならない日々が続く中で、
経営者として、
このような会社の危機に際して、
けじめをつけて責任を取るという方法といえば、
「死」
以外には無いのではないか？
とも考えはじめていました。
こうなると、
思考は完全にネガティブスパイラル、
毎日、自分の分身ともいえる会社で、
宿願だった素敵な社屋に出社をしても、
ふとした瞬間に、
死に場所を探している自分に氣付きます。
三階の窓、
階段の手すり、
シャッターの金属チェーン、
猛スピードで通過する大型車、など、
いろんなものがあの世へいざなう使者のように見えます。
しかし、
痛いのも苦しいのも嫌だし、
人に迷惑を掛けたり悲しませることが何よりも嫌い。
それに、なにしろ精神的な学びの中で、
「自殺」は許されない事を知っていました。
それに、天がここで私に死を選べというなら、
前年の「予兆」の時点で、
瓦礫の中でぺしゃんこになっていただろう。
と思いました。
そして、
毎晩浴びるように焼酎を飲み、夜も当然良い睡眠はとれずに、
真冬だというのに、毎朝寝汗でびっしょりになって目が覚める日々。
そんな時に、
明け方、目が覚める直前のまどろみの中、
しかし、意識ははっきりとしていて、
夢ではないと分かっているときに、
それは突然起きました。
半分うとうとしながら、
突然の耳鳴りと同時に、
まだ暗いはずの部屋の中で、
頭の中が真っ白に明るく輝き光に満たされ、
「信頼・肯定・感謝」
という言葉がハッキリと浮かんだのです。
それまでにも、
しばしば声やイメージなどで、
見えない存在からのメッセージを受け取るという事はありましたが、
この時は、それまでとはまた違った感覚でした。
ただただありがたく、
涙があふれて至福感に満たされていました。
私は、
「この言葉にどんな意味がありますか？」
と、意識の中で問いかけてみると、
「すべてにあてはまる」
と答えが返ってきました。
「全てに当てはめて、我が身を振り返れ」
という事だと、すぐに分かりました。
とっさに起き上がって、
また携帯電話のメモに打ち込みました。
2016年1月6日の早朝の事でした。
それからの私は、
とても氣持ちが楽になり、心が軽くなったと同時に、
何を今までつまらない事で悩み思い詰めていたのか？
と根拠のない安心感に包まれるようになりました。
そうです、
それまでの私自身を振り返ると、
「信頼・肯定・感謝」の、
正反対の人生を歩んでいたという事にも氣付きました。
・自分を信じられないから、他人も信じられない
・全てを否定し、何ごとも疑ってかかる癖がついている
・感謝が少なく、経済至上主義では関係性も当然と捉えていた
突然関係が破綻してしまった香港企業に対しても、
この言葉のすべてが反省点として当てはまりました。
そして、
これまで学んできた精神的な事や、
スピリチュアルに関してもこの姿勢でいたので、
知識としては身に付いていても、
全く魂からは受け入れていなかったのです。
その日の朝、少し早めに氣分よく出社した私は、
まるで心が入れ替わったかのように穏やかな心境になり、
香港側にもこの事を伝えて、心からこれまでのお詫びをして、
改善へ向けての善後策を打診しました。
しかし、
先方としては、
いきなり「天啓」や、「信頼・肯定・感謝」などと言われても、
ただでさえまともにコミュニケーションも取れていないのに、
その深い内容の意味や意思が伝わるはずもありません。
すぐ滞納している仕入代金を支払わなければ、
取引打切り！の一点張りの強硬姿勢に突入していきます。
よかった良かった、
これで良かったんだ。
後になって振り返ってみた時に、
本当に天の采配には少しの狂いも無駄も無く、
ただただ全てが全てに対し完璧に流れている
そう思えて、ひたすらに感謝をしたのでした。
そして、迎えた2月3日節分の日、
二人目の霊能者の方に視てもらい、
「全ては良くなる為に起きている」
と教えて頂き、
本当にその通りなんだ！
と感激して、
天啓を受けて感じた根拠のない安心感が、さらに深まりました。
その天啓を受けた日から、
私の中では大きな変化があり、
もはや、自殺を考えるという事も無くなりました。
なぜなら、
冷静になって計算をしてみると、
私一人が死亡して降りる保険金額程度では、
全負債額の足しにもならなかったからです＾＾；
そして、
会社再生への希望の光を求め続けると同時に、
自分の人生に対して見つめ直したい氣持ちが強まり、
・本当に大切な事は何なのか？
・本当にやりたい事は何なのか？
・天命・使命・天職は何なのか？
を考え始めるようになっていました。
自分の中で、
目に見えない何かが確かに目覚めた
ことを確信しました。
つづく
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