先日のNHKBSプレミアム「アナザーストーリー」で、

カーペンターズ特集が放映された。

カーペンターズの曲には青春時代のいろいろな

思い出がある。

 

CLOSE TO YOU、トップオブザワールド、

イエスタデイワンスモア等 さわやかなメロデイライン

そしてカレンの澄んだ歌声。

聴いていると当時のことが鮮やかに蘇ってくる。

 

69年のデビューとの事だが、日本で次々とヒット曲

が出たのは70年代の前半。

自分が東京で学生時代を送っていたころだ。

 

キャンパス内はまだ学園紛争の名残があり、あちこち

から諸セクトのアジ演説が聞こえていた。

授業料値上げをめぐって、各教室内では毎日のように

討論会も行われていた。

 

貧乏学生だった自分にとって、授業料値上げは

死活問題。

学友たちと討論会に積極的に参加し、値上げ反対意見

を必死に述べた。

 

精神的にも疲れてアパートに帰り、よく聞いたのが

カーペンターズの曲。

メッセージ性の強いロックの曲、ジョーンバエズやPPM

のプロテストソングも好きだったが。

 

レコードも欲しかったが、貧乏学生の身では買えなかった。

だからFMから流れる曲をカセットレコーダーに録音し、

繰り返して聴いていた。

 

 

このカセットレコーダーは大学入学祝いに叔母から

もらったお金で買ったものだ。

本当は授業料の足しにでもすべきだったのだが。

 

先日の番組ではリチャードが涙ぐみながら、妹カレン

の思い出を語っていた。

その日は自分も久しぶりに懐かしい学生時代の思い

出に浸ることができた。

 

 

*今日も最後まで読んでいただきまして、

     ありがとうございました。