やほです*(ू•ω•ू❀)*


愛シリーズ【2番目】をお届けしちゃいます- ̗̀📦 ̖́-

お楽しみくださいませ(❀ᴗ͈ˬᴗ͈)"




  恋結びの糸❤


私は、事故に遭ってから不思議な力を手に入れた。


最初は、その力が何なのか、私には、分からなかったが、後にそれが、恋結びの糸だと判明した。


その糸は、私にしか見えなくて、糸を切ると恋が叶わず、だけど、その糸を結び直すと恋は再スタートする。


私は、5年前に事故に遭った。


あの日は、梅雨時期もあって、土砂降りの雨が降っていた。


しかも、朝なのに曇っているから、暗かった。


学校に遅刻しそうになり、走って登校した。


それが災いして、事故に遭うとは…………。


私は病院のベットの上で目を覚ました。


外は、暗かった。


1ヶ月と1週間の入院を経て退院して、日常の生活に戻った。


久しぶりに学校に登校すると、


「良かったー。退院おめでとう」


そう言って、親友は私に抱き付いた。


親友の目からは、涙が落ちていた。


私は、普段見る光景に安心していた。


親友と話しながら、自分のクラスに向かった。


話に夢中になり過ぎて、向かいから来る人に気付かず、ぶつかってしまう。


その時にプチっと何かが切れる音がしたが、気にしなかった。


「ごめんなさい」


私の不注意でぶつかったのに先に謝られた。


「私の方こそ、不注意で、その……ごめんなさい」


すぐに謝ったが、頭を上げると目の前には、その人は居なかった。


どうやらその人は、急いでたみたい。


「話に夢中になるのは、分かるけど、ちゃんと前見なきゃ」


私は、親友に注意されて、反省する。


「そういえば、知ってる?今の人って、修平の事が好きらしいよ。しかも、両思いらしい」


私は、親友のその言葉に驚く。


「えー、うそー。それ、まじ?」


私が驚いたのには、理由がある。


修平は、学校一のイケメンで、告白されている所を度々見かけるけど、断っていた。


修平には、意中の相手が居るのかも。


だから、断ってるのだと、いつしか学校中の噂になっていた。


だけど、ある時、学校中からその噂が消えた。


修平が、意中の相手が誰なのか、告白したからだ。


修平の意中の相手は、私のクラスの委員長で、休み時間は、いつも本を読んでいる絵菜さんだった。


その事は、たちまち学校中に広まった。


それは、私が入院中の出来事だったので、親友からその事を聞くまでは、知らなかった。


修平は、活発で明るい性格で、絵菜さんは、清楚で綺麗だけど、おとなしめな女の子だから、修平とは真逆な性格だったので、その話を聞いて、意外だなって思った。


ふと、外から声が聞こえてきたので窓から覗くと、修平と絵菜さんが、何やら話していた。


これは、もしや、告白!?


悪いとは思ったけど、聞き耳を立てて、こっそりと聞いてみたら、やっぱり、告白だった。


両想いだから、カップル成立かなって思っていたが、どうやら、そうではなかった。


絵菜さんは、涙を流し、その場から立ち去った。


この出来事は、学校中に知れ渡る事になっていく。


…………次の日。


私は、いつもより早く登校していた。


普段なら遅刻しそうな時間に起きるが、この日は珍し

く、早く起きてしまった。


教室に行くと、修平の周りに人が集まっているのが、目に入った。


どうやら、昨日の告白の事を話しているようだ。


修平の話によれば、好きだったけど、急に分からなくなったみたいで、修平自身も複雑な心境のようだった。


修平の話を聞いた周りの人も、告白を断った理由がはっきりしないので、すっきりな気持ちになれなかった。


私は、修平から伸びている糸に気付いた。


「修平、服に付いているその糸って何?」


修平は、私にそう言われたので、自分の服を見た。


「糸?付いてないぞ」


私は、自分の目を疑い、もう一度見た。


「やっぱり、心臓の位置から糸出てるけど」


修平は、私に言われた通り、心臓の位置を見た。


「やっぱり、糸付いてないぞ?寝ぼけてるのか?」


私って、寝ぼけて幻覚でも見ているのかな?


でも、よく寝たし、そんな事ないはずだけど。


私は、また修平の方を見た。


やっぱり、修平から糸が伸びていた。


おそらく、これは、私だけが見える糸なのかもしれない。


私は、糸が何処まで伸びているのか気になって、その糸を辿った。


その糸は、絵菜さんの近くで切れていた。


まさかと思い、絵菜さんの方を見てみると、修平と同じ所から糸が伸びていた。


そして、その糸は、絵菜さんの近くで切れていた。


これってもしや、赤色だし、運命の赤い糸だったりして。


それよりもこの糸って触れること出来るのかな?


そう思った私は、手を伸ばし、糸に触れてみた。


糸に触れた私は、ふたりがいつまでも幸せでありますようにと願いを込めて、叶い結びをした。


これが、運命の赤い糸であってほしい。


私のこの思いは、現実のものとなる。


修平と絵菜さんは、あの告白の日から、ギクシャクしていた。


私があの糸を結んで、1週間が経った頃。


ふたりに変化が起きた。


ふたりからギクシャクが消えていた。


他の人から聞いた話によれば、ふたりは付き合い始めたみたい。


いつまでも幸せでありますように。




おわり




最後まで読んで下さり、ありがとでした(❀ᴗ͈ˬᴗ͈)"

フリフリ((ヾ(・д・。)またです♪