【北の大地 初夏紀行】その7
【北の大地 初夏紀行】その7 氷雪の門稚内とサハリンとの悲しい歴史。敗戦によるサハリンからの引揚者。多くの邦人がサハリンに取り残されました。これは「樺太島民慰霊碑」である『氷雪の門』。高さ8mの望郷の門です。宗谷海峡と、その先の樺太が見える丘の上に建てられました。雪と氷の中で厳しく生き抜き、そして敗戦の失意から再びたくましく立ち上がった人々を象徴する、高さ2.4mの女性像からなっています。かえらぬ樺太への望郷の念と、かの地で没した幾多の同胞の霊を慰めるため、昭和38年(1963)8月に建立されました。稚内市では毎年8月に、樺太ゆかりの人々による慰霊祭「氷雪の門・九人の乙女の碑平和祈念祭」が行われます。