なんか空梅雨で終わった?もう馬鹿みたいな蒸し暑さ
そんな今日この頃皆様はいかがお過ごしでしょうか。
タイトルのガラードのオーバーホール
とっくに完了して試運転も済ませて静かに律儀に回っていますが
修理内容の一部を・・・・・
Before
何と言ってもアイソレーショングロメットが一つ欠損には驚きました
After
過去に扱ったガラードで見た事が無かったもので
モーターサスペンションのダンパーラバースリーブはふやけ切っているのも
Before
年代を考えれば当然なのですが・・・・・
ここまでふやけ切っているのは中々のものです
上下6箇所全てを交換です
車のサスペンションのダンパーと同じ働きですから
ドッシリと安定した音を出す為の処置の一つ
意味の無い物をわざわざ使うはずは無いと言う事を知るべきです
After
スプリング関係もどの部分もいい加減なその場凌ぎの状態
Before
と・・・・・
After
悪い所は新品パーツで組み直しすれば元通り
スプリングは適正なテンションでアイドラーを保持します
安定した回転には必須のパーツです
もう何の心配も動作の疑いも持たずに済む状態に復帰です。
後は・・・・・
モーターを分解してローターシャフトのコンディション確認
スピンドルから想像したよりも全く問題のない状態に安心しました
そして注油して組み直し
組み直しも一番抵抗が無く静かに回転する所を探り固定
2本の貫通ボルトのそれぞれのテンションも抵抗無く安定した回転を得る為に重要な調整です
ここでローターブッシュの交換の事
私はその必要を感じる個体に出会った事は過去に無いのでしませんが
このモーターのローターブッシュを交換する方もいる様ですが
ローターシャフトとブッシュのクリアランスは非常に繊細です
ハンドリーマーで広げてなんて加工精度では
本業が金属加工をしている身にとってはとても考えられません
ローターシャフトに痛みが無ければブッシュに対してベストなクリアランスの証明です
長年の使用で馴染んで最適なクリアランスを維持していると言う事です
さて肝心のスピンドルの状態ですが
Before
グリスタイプでこの傷は私は過去目にした事が有りません
大体にグリスが全然残っていないとは???
どんな整備を過去受けていたのでしょうか
・・・・・でも安心して下さい
内部をグリスで満たして長時間の試運転をして内部の気泡を抜けば
目一杯グリスを入れているので中から溢れてきます
長期間にわたってグリスの酸化を防げます
そして適正な抵抗感でプラッターを回せば為の有る音楽的表現力の高いサウンドを
・・・・・楽しめます。
もちろん使うグリスはガラード純正に限ります。
このスピンドル単体での回転抵抗感は
普段オイルスピンドルしか知らないと「えっ?大丈夫?」
と言う位の抵抗感ですが
このグリス時代のモータートルクは強力
あっという間に定速
そしてプラッターを指で触っていても回転力の力強さに驚きます
アイドラードライブなのに・・・・・
他にも細かな整備を施していますが機械は悪い所を直せば元通りです
これから先も
適正なメンテナンスのみで
・・・・・・末長く楽しめます