当院は主にがん治療をメインに行っています。

通常のがん治療の効果判定は画像的に縮小しているかどうかで決めます。

手術はそもそも腫瘍自体を切除しますし、放射線や抗がん剤では画像的な縮小を確認して行きます。

 

がん治療がスタートした時点では腫瘍の縮小効果というのは判定しやすいですが、治療が長期化すると転移巣なのか感染なのか、画像検査で見えているものが何なのかを確認するのは結構難しいと思います。

 

PET-CT検査がで始めた頃は、PETで確認すればなんとかなるのではといわれてましたが、症例を重ねるとそんなに単純なことではないということがわかってきています。

 

当院でも普段は共鳴反応で確認していくものの、最終的な判断は通常の検査も行った上での総合判断になります。

 

ただ、より本質的な判断材料となり得る検査があります。それが

 

CTC検査

 

です。

 

CTCとは循環腫瘍細胞のことで、がん細胞から遊離して血流に流れているがん細胞のことです。

 

CTC検査でわかることは

 

CTCの数値:数値が高いとまだがんが残っている可能性があります。

CTCの悪性度:数値が低くても悪性度が高いと難治性の可能性あり、その逆もあります。

抗がん剤、分子標的薬への反応性

放射線治療、温熱治療などに対する反応性

どんな天然成分(サプリメント)に効果が出るかなどの評価

 

以上のような内容です。

ここまでの結果が出ると治療戦略を随分と立てやすくなります。