癌治療は国も大学も製薬会社もかなり力を入れております。

自分も呼吸器内科専門医として大学病院での診療に当たっておりましたので、肺がんの化学療法を中心に診療を行ってきた時期があります。またカンファレンスで手術や放射線の適応を決めるために外科や放射線科の先生ともディスカッションを行っていました。癌治療にあたる医師は自分の専門にプライドを持っている場合が多く、優しくない方も中にはいらっしゃいます。

 

また患者さんのたくさん担当してましたので、いろんなタイプの患者さんがいて、いろんなタイプの家族がいらっしゃいます。患者さんはの多くは比較的高齢の方が多くなってきますので、仕事関係、家族関係などのしがらみと自分の培ってきた性格などで身動きできなくなっている方も大勢いらっしゃいます。

 

そんな状況の中、治療法に関しては標準治療しかできないという事になると、主治医と患者のやりとの中で反発が起きてしまうことがしばしばあります。

 

東京などの都会であれば病院も沢山ありセカンドオピニオンなども受けやすく、転院先の病院とはウマがあったなどということはよく起こります。当院がある福山市くらいであれば新幹線を使って移動する方もいますが、病気の症状が辛いのに遠くまで行くのは現実的でないという方も大勢いらっしゃいます。

 

当院の患者さんからも、標準治療の主治医とのウマが合わず困っているという相談が、ひっきりなしに来ます。

 

つづく...