病棟へ向かうと見たことない男の先生が出てきました。

お腹をエコーで診てもらっていると、責任者という先生も来ました。


赤ちゃんのどこかの器官を探しているようでした。

ただ、羊水が少なくてみにくいらしく、お腹をぎゅうぎゅうにおされながら。

そんなに押しても大丈夫なのかと思うくらい。


1時間ぐらい続きました。


そして言われたこと。

・羊水が少なくて赤ちゃんが苦しがっている。出した方がいいと思う。

・体重がが600gぐらいしかないからここのNICUでは受け入れられない。

・県内のNICUのある病院に転送する。

・今すぐ家族に来てもらう必要がある。


恥ずかしながら早産の知識が全くなかった私。新生児集中治療室(NICU)なんて言葉、知りませんでした。

不安で不安で、今の状況が理解できずパニックでした。


夫に電話をすると、何から話していいのか分からなくて涙が出てきて話せませんでした。

とりあえず病院に来て欲しいと伝えました。


陣痛室と書かれた部屋に寝かされて、お腹に赤ちゃんの心拍を確認するモニターを付けられました。

看護婦さんが泣いてる私をみてずっと慰めてくれました。


夫が来て先生から一通り説明を受けた後、Q大病院が受け入れてくれることになったので今から搬送しますと言われました。

夫の車で行こうと思っていたら、救急車を呼ぶとのこと。


えぇぇぇぇ!!

自分で行けるのに・・・と思いましたが、それだけ深刻な事態なのかとさらにショックを受けました。


寝かされたまま救急車まで運ばれました。

乗り込む途中、外来の先生が来てくれましたが何も話せませんでした。


夫は車だったので、さっき診察してくれた男の先生も一緒に乗り込んでくれました。

夫は救急車の後を追いかけて運転。

(想像するとちょっと笑えました。後で聞くと必死に追いかけたらしいあせる

救急車の乗り心地はサイアク。

こんなに揺れるなら普通の車で行った方がいいのではないかと思うくらい。


ずっと泣いている私を先生は手を握って励ましてくれました。

不安だらけだった私は、手を握られていたことで少し安心しました。

今日2時間前に診てもらっただけなのに、手を握られて安心するなんてなんだか不思議です。

そういえば、娘も寝るときには私の手を握ってくるので手には何か安心する機能があるのかも・・・ですね。