1.消毒をなぜしない?
①人の防御機構が壊される
生物の授業などで習ったと思いますが、人間には防御機能というものがあります。血液内に存在する白血球やマクロファージなどが代表的なものでして、細菌などが体内に入ったときに最近を殺す役目があります。
しかし、消毒液によって白血球やマクロファージは死んでしまいます。そうなると防御機能がやられ無防備な状況が作られてしまい、感染が起こってしまいます。
②組織の修復が遅れる
さらに組織の再生をになう細胞(線維芽細胞、上皮細胞など)も消毒液により傷害されてしまうのです。それにより傷の治りが遅くなってしまいます。
③すべての細菌を殺せない
消毒液は表面の細菌に対しては少しは効くのですが、一時的なものですべての細菌を殺すことはできないのです。
⇒消毒液を塗る・・・傷を治りにくくしている!
2.水道水でいいの?
局所で感染を起こすためには組織1g中に10万個の菌が必要だそうです。したがって菌の数を減らすことさえできれば感染はせず体の防御機能により菌をやっつけてくれるといえます。
菌を減らすには傷をよく洗えばいいことです。何で洗えばいいか?ということですが、生理食塩水でなければダメ!というわけではありません。水道水で全然構わないのです。まず一つの固定観念として水道水は不潔では?と思うかもしれませんがそれは違います。
実際に欧米での研究でも傷を洗うのに水道水でなんら問題はないという結果が出ていますので安心してください。
>>続く