交通事故で脳の記憶の部分が故障した男がいた。朝に聞いて昼 忘れる。ガスをつけて忘れる。薬を飲もうとして忘れる。これじゃ社会生活は送れない。つまり 男の病気は高次脳機能障害だ。


物忘れが尋常じゃないから 仕事がない。「同じ事を聞いた」と返答しても 同じ質問を繰り返す。友人との約束事を忘れ 人間関係にキズをいれる。


客観的に見て 「危なかしいな。人間が壊れている」と思う。


ところが、リハビリテーションで知り合った女性と結婚するという。相性が合うとでも言うのだろうか?破れ鍋に綴じ蓋とでも言うのだろうか?苦労をするのがわかっているのに、、、とにかく 僕は その女性が天使に見えた。


「なんで 結婚するんだろう?」と僕が話しかけたリハビリの先生は、「身体が不自由なら手助けできる人を捜しなよ。あなたも結婚しなよ」と薦めてくれた。その女医は脳梗塞の患者と婚約した。


そんな簡単には いかない。人の心は打算じゃ動かない、と僕は思う。愛は目に見えないけれど 気がつけば そこにあるもの。


母性なのか!憐れみなのか!それとも 本当の愛なのか?!


確かな事は 僕の周りの女性は 損得を考えない天使が多い!


「陰鬱な物語り」でも 女は打算で物を考えないのかな~、と思うと 人生は世知辛いものじゃない。


追記
イチゴの季節がやってきた。