「高学歴女子」について、東京大学に通う女子が語った。



「慶應卒の大手銀行勤務の方と合コンした時、『東大生』と言ったら、急に態度が変わって、『頭の良いキャラ』にされてしまって…何を言っても『君は東大だから』と言われてしまい…男女差別というと言い過ぎですが、東大女子と言う偏見も生き辛さの一つですね…」



ふと卒業生のジュンちゃんのことが心をよぎった。



「京大なんか行くと、もてないぞ」と冗談めかした僕のアドバイスも聞かず、初志貫徹し京大への切符を手に入れ、その後、彼女は関目教室で講師となった。上品で清楚な彼女は生徒たちから好かれているが、大学生活では心が華やぐことがないと言う。



ある日、ため息混じりに「京大男子はちやほやされるが、女子は『秀才』というレッテルを張られ、敬遠される存在なんです」と嘆いた。そして「いい友達に恵まれ、穏やかな大学生活に不満はないですが、心に波風が立つような事もあってもいいのに・・」と話を続けた。



その昔、P&Gでマーケッターとして勤務している友人と阪大工学部卒の女性の3人で食事をしたことがある。



彼女の配属部署40名中、女性は3名だけ・・・大学時代、才女であった彼女に近づく者はいなかったが、就職後、環境は一変した。周りはすべて有名大卒業で、学歴に対するアレルギーもない。彼女に気後れする男性社員も消えた。環境が変われば、吹く風も変わる、と笑った。



そのときも「高学歴女子はもてないか?」という話になった。


マーケッター曰く、


魚のいない池に針をたれても魚は釣れない。または、ミミズのついた針には、コケを主食とする鮎はかからない。



言い換えれば、


自分に適した場所を探せ、目標を達成するために戦略を考えろ、自分の価値を判断して、売り方を思考せよ、という話で・・・



男女関係もマーケッティングとプレゼンテーションだ、と笑った。市場を調査し、それに合わせて自分の見せ方をプレゼンできれば、状況は変わるということらしい。



もてない僕にはわからない話だが、P&Gは、日本人が「におい」に敏感なことから、ファブリーズを市場に導入し、大きく業績を上げたと聞いたことがある。



日本人気質を熟知して商品を開発し、購買意欲をそそるプレゼンを打ったからこその大ヒットであろう。その会社に勤める男がいう話だから説得力がある。そう思うと、人生の色んな局面もマーケッティングとプレゼンで切り抜けられるものかも知れない、と思えてくる僕であった。