郵便局に行くと「カンザキさん、年賀はがき、いかがですか?」と声をかけられた。小さな郵便局だ。ヒゲオヤジの僕の顔と名前は簡単に、記憶の中にインプットされたのだろう。











隣のラーメン屋の大将に「立木会長、お元気ですか?」と声をかけられた。僕の素性は、ばれたいたのか?と笑ってしまったが、まあ、隣接する教室から、あしげく通えば、おのずとどこの誰だかは、分かるというものだ。













近くのスーパーでも「先生、お買い物ですか?」という声に振り返れば、笑顔の保護者がそこにいた。ビーチサンダルに短パン、寝起きそのままの姿で、買い物カゴを手に店内をうろつく僕を見て、どう思っただろう?













「マズイ」と思ったが、何事もなかったかのように、会話を交わし立ち去った。













「私、誕生日なんや。先生、タンプレ、お願いね」と笑う生徒。







(誕生日プレゼントのことを略して、タンプレというのだと・・・)













ちょうど誕生日が通塾日にあたるため、ささやかなプレゼントとして、チョコを手渡した。するとおかあさんより、授業についての要望と共に「私の誕生日も11月ですから、プレゼントをお願いします」と一言が添えられたメールが届いた。











思わず笑ってしまったが、











運営者と塾生、保護者の壁を越えて、距離がグンと近くなったと感じると同時に、少しずつ地域に暖かく迎えられていることを実感した。













僕らの仕事は、保護者や生徒の信頼を勝ち取ることから始まる。そこに実績を積み重ね、地域に愛される塾となる。その道のりは遠いが、楽しみでもある。











追記:



顔を知ってくれる人が増えるのは、嬉しいことだが「ボサボサの頭に、短パン、ビーチサンダルで歩くことができへんなんて、窮屈やろ?」と講師たちに同意を求めると「僕は、そんなかっこで外を歩かないですから・・・わかりません」とあっけなくかわされた。











海外で、僕の様な格好で外をうろつく奴を何度も見たし、靴を履かず裸足で買い物するティーンエイジャーや、水着で腰にバスタオルを巻き、バスに乗り込んでくる女子高生に遭遇したこともある。僕はアメリカナイズされているのだ、と自分を正当化してみたが、誰も僕の話に納得する者はいなかった。











残念・・・