エスワン島 by s1o -4ページ目

切腹

昔、日本独特の風習でもあった切腹。

武士道における責任や義理、または
無念のあまりに行ったとされるらしい。

しかしこの切腹。
なんという世界感なんだろう。。

私はこの切腹、ある種、人の尊さを
最も強く感じる死だと思う。


人は突然死ぬことはある。
交通事故や脳梗塞になればある時突然逝ってしまう。

切腹も同じく、決められた瞬間に死はやってくる。

ただ、余命が100%決まった状態を
自分の身の回りのすべての人と向かえるなんて
どんな死に方でも無いだろう。

日本の武士が、侍が、
切腹をするまでに思ったこと、
話したことは一体どのような事だったのだろうか。

怖いとか、嫌だとか、そういう概念は
そもそも切腹の意とは異なる。

とは言え死は誰だって怖かったに違いない。

でも何か人と人との温かさとか、そんな尊さを
最も感じて死んでいったのが切腹だったのではなかろうか。

なんという生き様。
なんという死に様。

私には切腹した侍に敬意を評したい。
そして人生の尊さを学びたい、と思う。


そして今日本には毎年たくさんの自殺が行われている。

もしかしたら日本独特の風習である切腹が
今の日本を自殺大国にしてしまったか。

いや、そうじゃないと思いたい。


切腹していった侍たちは、
きっと未来を託していったんだろう。

この世界が嫌だった訳じゃない。
大切な人を残していくわけだから。。


日本、もっともっと自殺が減りますように・・・