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久しぶりの、本当に久しぶりの「本の紹介」です。自分自身の読書量が減ってしまっていることを戒める意味も込めて一冊紹介します。
読書で身につけてほしいことの一つに「他者意識」というものがあります。「他者意識」とは自分以外の誰かの立場になって考えるということです。
これは「物語」に限ったことではなく、「説明文」や「随筆」で筆者の主張を読み取ることも、筆者という名の「他者」を意識することに他なりません。
この「クラスメイツ」は1年A組24名全員が、それぞれに悩みを持ちながら進んでいく物語です。それぞれの悩みがすっきり解決するわけでもなく、結局モヤモヤしたままなことが多いのが妙にリアルに感じます。
家族のこと、友人のこと、異性のこと、部活のこと、他人にとってはどうでもいいように感じることの中にこそ本音があるようにも感じます。
【前期】【後期】とで2冊。各12章で合計24章あるのですが、もちろん1年A組24名全員が各章の主人公です。同じ空間で過ごす24人が色々な思いも持ちながら悩みまくる。まさに「他者意識」のカタマリのような物語です。
森絵都さんの文章は相変わらず、マンガを読んでいるかのように読み進められるのであまり読書習慣がない人にもおすすめです。「勉強」だと肩ひじ張らず楽しんだほうが結局は役に立つような気がします。
子供に読書をさせるには大人が読書をする必要があると思っています。忙しさを理由に最近読書量が減り気味なのですが、このブログでたくさんの本を紹介できるようにしていきます。