二泊三日、子どもたちをパパに頼んで、実家で過ごしました。


父(じいじ)の手術があり、成功しました。


がん、です。


対象となる臓器を全摘出する予定でしたが、

手術の中で、癌に侵されていない部分を残すことができました。


お医者様も「最良の結果になった」と言われました。


摘出した臓器を見せてもらいました…


母(ばあば)はそういうのが苦手なので、目を背けていましたが、

私はどうやら全然大丈夫…というか、

摘出された父の臓器をしっかり目に焼き付けておこうと思って

先生も「そんなに凝視して大丈夫?」ってなるぐらい

じーっと見ました。


あんなものが父の体の中にあって、

また、私の体にもあるのが不思議だな…なんて考えたりしました…


手術は「傷と出血を最低限に抑える」手術だったので、

手術の次の次の日には、自分で歩いて、トイレにも行っていました。

母と喧嘩する余裕もあるようでした。


ただ、じいじ大好きゆっとんが心配して電話してきたことを伝えると、

ちょっと黙って落ち込んでいる様子でした。

でも、逆に、これからも長生きしようって思ってくれたんじゃないかな。


「食」に関わる臓器を摘出したので、これからすごく大変だと思います。

退職してからは、おいしいものを食べるのが楽しい!って感じだったので

余計つらいのではないかと思いますが…


少しでもつらいことが軽減されればと願います。

(臓器の一部を残せたのは、幸いです。)


小さいころ、「お父さんとお母さんが死んだら私はどうなるのか」って

考えて泣いて眠れなかったことが時々ありました。


今回の手術は直接「死」に関わるものではなかったんですが、

でも、言い方悪いかもしれないけれど、確実にそれに近づいていることを

知らされました。


とりあえず、普段通り接しました。

バカみたいなお笑い話もしました。

ホントはそんなキャラじゃないんですけどね。

それが私の役目みたいに感じました。


実は…この二泊三日、子どもたちのことを忘れている瞬間がありました。

それぐらい、実は思いつめていた…のかもしれない、私。


バカ話をする私に父はあきれた様子でいましたが、

帰り際に「ありがとう」と、とても優しい声で言いました。

また、母が「いてくれて助かった」と言いました。


私は何もしていない。とりあえず、二人のそばにいて、バカな話をしていただけです。

でも、なんとなくそれが今回の私の役割だと思ったので…。


とても疲れました。でも、とてもほっとしています。