ずっと気になっている映画がありました。

自分でレンタルショップに通い始めて(高校生のときですかね)から

ずっとレンタルショップを探しましたが、どうしても見つからない。


それが、これです。

「スウィートホーム」というタイトルの邦画ホラーです。

(制作総指揮は伊丹十三氏、演じる俳優陣もすごく豪華です。

今や邦画ホラーの代表ともいえる黒沢清氏が監督っていうのもすごい)

スウィートホーム [VHS]/出演者不明
¥14,490
Amazon.co.jp
※ ビデオ化のときに権利の関係から裁判闘争になったそうで、
  現在はビデオの再版およびDVD化はないそうです。
  もちろんレンタルショップにもほぼない。
  初版のビデオが中古ビデオ市場でたまに売られているとか…

この映画の存在を知ったのは、保育園年長ぐらい~小学校1年生ぐらい

当時、父に連れられて姫路の映画館にアニメ映画を見に行くことを楽しみにして

いたんですが、

たぶん聖闘士星矢の映画を見に行ったときに、合間に公開予定の宣伝が入ってました

めっちゃこわかったです

それからしばらくして、確か年末年始だったと思いますが、

テレビ放映されていて、こたつの中で指で隠しながらいとこと弟と

おじちゃんおばちゃんおばあちゃん達と一緒に観ました

とにかく怖かった

でも、子供ながらにそのストーリーには惹かれたことをすごく覚えていて

成長するにしたがって「もう一度ちゃんと見てみたい」という気持ちが

大きくなったんです

今回、別の件で探し物をしていたら

たまたまこの作品の動画を見つけることができました

(ググってください。容易にみつかります)

大人になって、それも母親となってからこの作品をみると

単なるホラー映画ではないことがわかりました

子供を自らの過失でなくしてしまった母親の苦悩や怒り、

やり場のない感情の置き場…みたいなものが突き刺さりました

もちろんホラー描写はあって…でも、

洋画ホラーになれたぽんよりにとっては今や目を覆うものでも

なかったりします(汗)

なんせ、ラストは亡霊に感情移入してしまって、ホラー映画なのに

号泣しているという…

映画の中で

「子供を持ったことのない女性が母親になった女性に勝てるわけがない」

※ 映画の亡霊との戦いにおいて、ということです

というセリフがあるんですが、

子供のいる立場とそうでない立場ではこの映画のとらえ方がずいぶん変わる

のではないかと思います

ネット上では評価の高い作品のようで、

もしかしたらDVD化されておらずビデオも手に入れにくいのも

評価が高い理由なのかもしれませんが、

現代でも十分通じる作品なのではないかな、とも思いました。