
私は、アルコール飲んでも人格変わりません。
・・・というか、人格変わるまで飲めません

なので、結構、酔っ払った人の介抱役がまわってきます

自分の身はきっちり自分で守りますが、
酔っ払った人の身を守るってとっても大変・・・
なんせ、自ら危険に飛び込んでいく人たちに変貌してますから

忘れられない酔っ払いさんは、営業時代の隣の席の女性先輩。
彼女は、中国語が堪能で、度胸もあるので、
一年先輩だったんですが、私が配属になったときには
すでに一人で海外のお客さんのところをまわってました。
隣の席だけどあまり話したこともなく、ちょっと雲の上の存在

あるとき、飲み会の二次会で別グループと合流するって言うので
ついていったら、彼女がいました。
・・・なんか様子がおかしい

隣のおっさん(上司です)に肩を抱かれ、しなだれかかって
それこそ「いや~ん
」ってな口調で話をしてます。

向かいの席に座ってたんですが、ちょっと乱れた衣服の胸元からは
・・・下着が見えとる

フェロモン系の酔っ払い?とでも言えばいいんでしょうか

十分セクハラな隣のおっさんを張り倒して
連れ帰りたい気分でしたが、当時、新人のぽんよりにそんなことできるわけもなく、
どんどん雰囲気はディープになって・・・
始まりましたよ、下ネタ談義・・・

もう、その先輩をなんとかして救い出すことしか頭になくなった私は
アルコールを麦茶に変えて、防衛体制でスタンバイ

大学卒業から半年と経たない新人には耐えられない一通りの
下ネタが嵐のように巻き起こり、過ぎ去り、また発生していく中、
ぽんより「あっ!終電ですよ~

○○さん(フェロモン酔っ払い先輩)、同じ方向だし帰りますよ~
」

「俺の家にとめたる」とか言うバカオヤジの発言は無視して
最終電車に飛び込みました。
すると、電車内で先輩は大声で意味不明なことを言うし、
突然泣き出すもので、なんか知らないけど
抱きしめて、いいこいいこ してあげるはめになるし、
なんか周辺には酔っ払い多いし・・・

先輩の家は私の家よりも前の駅だったんで、
終電なのに途中下車しなければならないし、
(タクシーつかまるかな・・・ってか別の輩に狙われたらどうしよう

押し寄せてくる不安は洪水のようです・・・
先輩は寝ちゃって、なんとか引きずって先輩の駅で下車したものの、
その駅は階段で・・・どうしたものか。
ホームに残ったのは私と先輩、と思ったら
ニヤニヤしながら近づいてくる若い男・・・
「思いっきりつぶれてるやん(ニヤニヤ)」
ひいっ、守る、守るぞ。
ぽんより「な、何の御用ですか??」
すると、男はプッと笑って
「俺はあんたのこと知ってるで、そいつのことも。
あんた、俺のこと見たことない??」
・・・そういえば、開発の部署で見たことあるような・・・
そして、男性は社員証をちらっと見せてくれた後、
私に代わって先輩を抱えると、
「こいつ、いっつもそうやから。こいつの家の鍵、俺持ってるし。」
そうか、彼氏さんだったか・・・
その後、彼氏さんは、タクシーでぽんよりを送ってくれた後、
タクシー代まで払って先輩を引き連れ帰って行きました。
後日、先輩・・・
「覚えてないんやけど、彼が『とにかくぽんよりに謝ってお礼言え』っていうし、
ごめんねm(_ _ )m
ぽんより、飼い主を守る子犬みたいやったって
」

まったく・・・

二度とこの人のいる飲み会には行きたくない

ちなみに、この「フェロモン系酔っ払い先輩」はうちのダンナにも利用され、
私とダンナがお付き合いを始める最初の飲み会で
1対1だと私と断られると予測したダンナが
クッションがわりにこの先輩を誘って、私が来る前に飲ませて酔っ払わせておいてから、
この飲み会自体を忘れさせたという、ちょっと気の毒な「役回り」をさせられてました。
今でもあんな無茶飲み、やってるのかなあ・・・心配。