
高校生のとき、気になる男の子がいました。
今で言う「癒し系」で男女問わず好かれていた子です。
同じブラスバンド部で彼はパーカッション担当、主にドラムをやってました。
私は、中学校のとき、県大会出場常連、場合によっては関西大会も・・・
っていう超熱血指導
なブラスバンド部で青春していたのですが、

高校の部活動は本っ当にへたっぴ
で先輩達も熱血って感じでは

なかったんです。
遠方から通っていることもあって、私は参加することに疑問を感じて
幽霊部員化した時期もありました。
気になっていた男の子も、同じく県大会出場常連の中学校出身だったんですが、
彼は純粋にブラスバンドがそしてドラムがすきだったんでしょうね。
彼も遠方から通学しているのに一番に部室にやってきて
時間を惜しんでドラムを練習していました。
一方で「すごいな、本当に楽器好きなんだ」っていう思いと
その一方で「あんな環境で一生懸命やるなんてわからない」という
反発の心が私の中にあって、
好きな歌手も、歌も、趣味も合って気になるし仲良くなれそうだったけど、
なぜか反発心のほうが強くて徐々に話すこともなくなりました。
幽霊部員化したこともあった私も、3年生のときは
最後の部活動ということもあって、朝は彼の次にきて
一生懸命練習しました。
気づくと周囲の同級生メンバーも同様で、3年生のときの
コンクールでは県大会に進むことができました。
先輩達が引退した後、副部長になった彼の一生懸命な呼びかけが
みんなを動かしたのかもしれません。
県大会で敗退し、私は部活を引退。
彼は受験ぎりぎりまで部活に通い続けていたそうです。
あるとき後輩から電話がかかってきて
「○○先輩(気になっていた男の子)が本当は先輩(私)と
いっぱい話したかったのにって言ってましたよ。
ちょっと話してあげてくれませんか?」
という話でした。
でも、私は行動に移せませんでした。
ずっと避けるようにしていた彼にいまさらどう話せばいいかわからなかった。
高校卒業から5年以上経過し、私も社内恋愛の末、結婚。
高校時代の友人がお祝いしてくれるということで集まったとき、
「○○くんがおめでとうって言ってたよ」
と彼と交流がある友人から聞きました。
私は「恋のチャンス」を逃してしまったかもしれない。
でもそれ以上に気の合う友人を作るチャンスを自分から放棄してしまったのかもしれない・・・。
今度会う機会があったら、ちゃんと「お友達」になりたいと思いました。
(後日談)・・・その後、その友人の結婚式の二次会で彼と再会しましたが、
「独り身」でいることに危機を感じているらしく、
一生懸命、その二次会で婚カツしていました

頑張れ!