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レーシック体験記

近視レーザー手術(正式名称:エキシマレーザー角膜屈折矯正手術、通称:レーシック)を受けることにした。



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きっかけ


1:人の影響
千原ジュニアや近藤春菜(ハリセンボン)といった芸能人が、手術を受けたとテレビ番組で話していたこと。これにより手術による視力回復が限られた人(富裕層や、良好な視力が特に必要な職業の人など)のための手段ではなく、一般的になったのだと実感した。加えてジュニアは裸眼ではっきり見えることの快適さを力説していた。(そしてその話には信憑性が感じられた。)


自分の直接の友人には手術を受けた人がいなかったので、「友人からの影響」よりも「芸能人からの影響」が主である。


2:コンタクトがつらい
20歳の時からずっとソフトコンタクトレンズ(1・DAY ACUVUE)を使用して来たのだが、夜遅くなると目がしぱしぱしてしんどいのだ。つらくなってきたら外して眼鏡をかけるわけだが、7月以降急激に残業が増え、つけたまま我慢しなければならないことが多くなった。


3:コストパフォーマンス
1・DAYを日常的に使うと年間4万円くらいかかる。手術代が20万円としても5年間で費用を回収できることになる。これまで費やしてきた金額と比べても格段に安い。しかも視力1.0以上を、10年間以上保障してくれるというのだから、長期的視点からは確実に割安になると言える。


4:1・DAYの手持ちがなくなった
また新たに買うとしたら、1万7000円くらいの費用がかかり、手術は半年遅れる。踏み切るタイミングとしていいのではないか。



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手術を受ける場所の選定

一生に一回のことだし、失敗は絶対に避けなければならない。手術にきちんと消毒されていない器具を使用し、患者が感染症にかかったという事例の報道もあった。10万円以下で手術を受けられるところもあるらしいが、そんなRISKYなものに手は出せない。失敗できないのだから、ここは金額は問題にせず確実な場所を選ぶべきだ。


さらに希望として、ただ裸眼で生活できるようになるだけでなく、できる限り視力が良くなりたい。中学生くらいまでは2.0以上あったので、いくら見えても見えすぎではない。なので、できる限りよい設備で、できる限り腕のいい医師の手により、手術を受けたい。


有名で手術件数が多い「品川近視クリニック」で受けることにした。「友達が品川近視クリニックで手術受けて、良かったと言っていた。」という友人の証言も決断を後押しした。ここは過去に紛らわしい料金表示をしていると、公正取引委員会から指摘を受けた経緯があるが、まあ手術のQualityに関して文句を言われたわけではないので、それはマイナス評価とはしないことにした。自分がその分かりにくい価格にだまされなければいいわけだし。



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8月23日(MON)
インターネットで診察予約をした。



8月24日(TUE)
確認の電話がかかって来たが、仕事中で気づかなかった。



8月25日(WED)
再び電話がかかって来た。あらかじめ携帯電話を身につけていたため今回は気づいた。勤務中だったが、オフィスを出て15~20分間話をした。注意事項、持ち物などの説明を受け、検査の日程を決めた。検査の日までの7日間はコンタクトを外さなければならない、というので、翌週の土曜である9月5日を検査日に決めた。


まだ検査の予約をしている段階であり、手術を受けるかどうかすら決めていないのに、手術日と翌日検査の予約も入れることになった。もちろん検査後に変更可能なのだろうが、そこまで急かさなくてもいいのに、という印象を受けた。


日程は9月5日適応検査、6日手術、7日手術後翌日検査。3日間連続のスケジュールを組んだ。題して"eye surgery week"。週またいでるけどね。



8月30日(MON)
職場の同僚が、同じ品川近視クリニックで既に手術を受けていた、というのを知った。聞くと2007年に受けたそうで、視力は2.0に回復し、今もそれを保っているのだそうだ。手術の結果にもそこのサービスにも満足しているということで、安心感が増した。


そして、これはラッキーとばかりに紹介チケットをおねだりした。それにより手術料が5000円値引きになる。「稼いだ5000円も、節約した5000円も同じ」これはでかい。後で御礼をしよう。5000円得したんだから、そこから1000円やそこら使ったところで痛くも痒くもない。



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施術前平均視力0.08
施術後平均視力1.65


中程度近視(-3D以上-6D未満)の場合は99.5%の人が1.0以上に、40%以上の人が2.0に回復。


近視の進行を止める手術ではないため、近視になりやすい状況で生活している人は、一旦視力が改善しても再び近視になることがある。


無料再矯正の条件:
・手術後3ヵ月~12年経過していて、裸眼視力が1.0以下である。
・角膜厚、角膜形状に問題がない。
(無料再矯正は1回のみ)



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9月5日(SAT):適応検査


検査内容は、
・近視の度数
・角膜の形状
・角膜内皮細胞
・眼圧
・視力
次に暗所検査室に移り
・目全体の細かいゆがみ
・角膜の形状など
この後、瞳孔を開く目薬を点眼された。30分経過後、薬が効いた状態で、
・近視の度数
点眼麻酔を受けた後、
・角膜厚


これらのデータを元にし、最後に医師の診察を受けた。



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総合的感想は、広い。きれい。設備が整っている。人(患者)が多い。作業がてきぱきしている。だが、検査項目が多く長い。


紹介パンフレットに載っているマンガのように「視能訓練士の西村です。本日の北村さんの検査全般を担当いたします。よろしくお願いします。」というくだりはない。検査ごとに検査員は異なり、うわさ通りの流れ作業だった。


検査のほとんどは、こちらがマシンを覗き込み、検査員が何かを測定するという形で行われた。だが、なぜか視力検査だけは原始的で、様々な方向に転がった「c」の向きを答える伝統的な方式。この視力検査はもっといい方法がないものかと常々疑問を抱いている。被検者の意思が加わってしまい、結果に必ず誤差が生じると思えるからだ。


具体的には、
・よく見える場合と、全く見えない場合はいいのだが、多少見えるとき何と答えていいのか迷ってしまう。
・たまたま正解する可能性がある。
・何回も検査しているうちに正解を覚えてしまう。
・眼を細めたり、眼に力を入れたりしてはいけない。しかし思わずほんの0.1秒眼を細めてしまったらそれで正解が分かってしまう。正解が分かっていると、ぼんやりしか見えていなかったものも、はっきり見えているような気がしてくる。


長いこと裸眼視力を測る機会がなかったが、一番上の「c」すら見えないというのに衝撃を受けた。使っているコンタクトのパワーは右2.5、左3.25で、それほど強くない方なので、これほど悪いとは思っていなかった。検査員が「c」が描いてある札を手に持ち、1歩ずつ前に出たり、後ろに下がったりしてこちらに見せた。


手術前裸眼視力
右:0.08
左:0.07


手術前眼鏡矯正視力
右:0.4
左:0.5


眼圧とは、後で医師に尋ねたところ、眼球の硬さだそうだ。


瞳孔を開く目薬が効いてくるまでの30分間に6人ずつ集められ手術全般についての説明があった。ラミネートされた資料5枚程度がリングでまとめてあるのだが、ページ数もふっておらず、看護士(or検査員?)がどこを話しているのか非常に分かりづらかった。手術の方法・手順、後遺症、注意事項などの説明があったのだが、メインは手術コースの説明だった。


ちなみに説明が開始された時点で、既に視界はぼんやりし始めていて、途中から資料を見るのもしんどかった。


一般的な手術のコースは①から⑤まであり、コースによって、「角膜上皮を切開する機械のランク、角膜を削る機械のランク、執刀する医師のランク、保障期間」が決まってくる。①がすべて最高ランクで価格が1番高い。⑤はその逆。コースの説明と合わせて、「アマリスの売り込み」が行われた。


「アマリス」とは角膜を削る「エキシマレーザー」を照射する最新型機械の名称である。当クリニックではアマリスを相当推しているらしく、1番初めの広い待合室(100席くらい)でも紹介VTRが繰り返し流されていた。そして、同じVTRをここでも見させられた。このマシンが導入されたのは本当に最近らしく、2009年8月発行のパンフレットにすら載っていない。


この最新機器を使用したコース①「アマリスZレーシック」は26万円となっている。最新機器を日本で初めて導入して、価格も高い、上級サービスを開始したわけだから、商売上は患者にこの最上級コースを受けてもらいたいというのは理解できる。これも仕方ないのだが、その売り込みの方法がちょっと嫌だった。


この上級コースを選んでもらうためには、このマシンが他のコースのマシンより優れていることをアピールしなくてはならない。そうするとどうしても、他のマシンの劣っている点を指摘するしかない。今までは(「隠す」まではいかなくても)積極的には説明していなかったであろう、主力マシンの問題点を進んで挙げて、「この旧型の機械ではこのような危険性がありますが、この最新型の機械ではその心配は全くありません。」というアプローチになるのだ。このように最新マシンを良く見せるために、かつての主力だった旧型マシンを悪く言う所に多少不誠実さを感じた。


だが、もちろん手術のコースはこちらで自由に選べたし、上級コースを無理に勧められたわけではない。ちょっとアピール方法が嫌だっただけで、許容範囲内であったことは付け加えておきたい。


担当ドクターについては、「コース①と②は症例数5万件以上の役職医師が執刀。コース③と④は症例数1万件以上の医師がほとんど。コース⑤は比較的症例数の少ない医師が担当」だそうだ。というか「ほとんど」ってなんやねん!「何人中何人が1万症例以上の医師」とかそんなのどうでもいいねん。自分を担当する医師一人だけが問題やねん。それだったら「全員が5千症例以上」の方がよっぽど役に立つ情報だ。


しかも手持ちの資料では③も「役職ドクターが担当」となっていた。(←これは間違いとのこと)テキトーやなあ。ある時期で変更があったのかも知れないけど、各資料ごとの情報はちゃんとあわせておけや、と多少あきれた。


説明が終わった後、「現時点でどのコースを希望なさるか、順に聞いていきます。では、○○さんからどうぞ」と看護士は言い放った。「そんな重要なこと簡単に決めさすな!」と驚いた。この時点では、まだ一方的にデータを所得しているだけで、こちらはその結果を何も聞いてない状態だ。全てのデータが出揃って、その結果について医師と相談して適切なコースを選択するものだと思っていたので面食らった。とりあえず自分は考え中ということにしたが、他の5人は素直に回答した。1人が②で他の4人は③を選択した。


まあ、この選択は妥当だなと感じた。アマリスが正確・安全だとアピールしたところで、導入したばかりというのがまず不安要素になる。それに今まで主力を張ってきた③のコースは症例数が多いのだから、安全性が証明されていると言える。それに価格は①の方が数段高いのだから(②は22万円、③は17.8万円)手は伸びないだろうなと。


本題と全然関係なのだが、希望コースを告げる時、自分の6人グループでは1人めが「③で」と答え、以降の人も「②」、「私は③」という風に番号で答えていった。なんとなく聞いていた他のグループでは1人目が「トリプルRプレミアムイントラレーシック」(←③のこと)とコース名をフルで答えると、2人目以降も「プレミアムZレーシック」(←②のこと)とか1人目にならって省略なしにコース名で答えていくのが何か滑稽であった。流れに逆らわない日本人ならではと感じた。



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角膜厚の測定は、ベッドに横になり、点眼麻酔が打たれ、眼球にプローブを直接触れて行われた。ベッドが小さく、足を真っすぐ伸ばせなかった。麻酔の効きが早くて驚いた。直接眼球に触れているのに痛みはおろか、感覚すらない。これまでの検査員は女性が多かったが、ここではやわらかな物言いの真面目そうな男性が担当で、俺がちょっと大げさにリアクションをしても全くかまってくれなかった。。


全般的に検査はてきぱきしていて検査と検査の間の待ち時間も短かった。ただ、検査終了から医師による診察までと、その診察後から最後の受付までの待ち時間は多少長かった。各15~20分くらいだったか。目が疲れたりして、検査結果に影響が出ないようにと、途中から待ち時間も携帯ゲーム機で遊ばないでいたのだが、もう検査(データ取得)は終わったということで、この待ち時間はゲームをしながら待った。


診察では暗い部屋で眼に強い光を当てられ、医師が直接眼を覗き込んだ。「上を見て下さい。真っすぐ見て下さい。右上、右、右下、下…」とぐるっと1周眼の様子を診察された。


今日取ったデータと、実際に診た結果から、手術には適応していて、1.0から1.2以上には回復するだろうとの診断結果が告げられた。それしか回復しないのかと尋ねると、それ以上になる可能性もあるが、視力検査の結果、レンズでの矯正後も1.2や1.5しか出ていないので、基本的にその視力が最大と考えてくれとの回答だった。


げ、高い金出すのだからできれば2.0、最低でも1.5には復活することを期待していたので、軽くショックだった。職場の同僚は2.0になったというのに、俺はそれだけかと。しかしながら、月曜に有給も取ったし、いまさら後へは引けない(←なんでやねん)。ま、「手術前に1.5にはなりますと言って、実際1.2にしかならなかったりしたら、あとで問題になりかねないから、多少低めに言っておくんだろーっ。それにまあ、1.2でも今のコンタクトの視力くらいにはなるのだから十分に利益はある。」という風に自分を納得させた。


適応検査で1割の人が手術不適応となるとマンガには載っていたが、そのマンガ以外でそのような話は全く出てこなかったので、この「1割不適応」は真実ではないかもしれない。


他の人達と違って俺は手術コースを申告しなかったので、どうするか尋ねてきた。③と④は値段が同じなので、それぞれに一長一短があるはずだが、③より④の方がいい点というのがはっきりしなかった。こっちは③と④の違いを知りたいのに、医師は①を勧めてきた。向こうも商売なので、新しくできた高いコースを受けてほしいのは理解できる。でも「①がいいですよ。ま、あなたが手術中、眼を動かさない自信があるならいいですけど。」と若干脅しをかけてきたのにはイラッとした。


ただ、①でも③でもレーザー照射中にこちらが眼を動かさなければ、誤差は生じず同じ結果が得られるというのを聞き出した。「じゃあ③でいいわ。眼を動かさなければいいんでしょ。意地でも動かさんわ!」と心の中で啖呵を切った。


受付で新品の診察券、手術ガイダンス、手術承諾書、細菌を減らす目薬を受け取り、翌日の手術の予約をして帰った。この日は支払いはなし。


「屈折矯正手術説明承諾書」には手術の細かいマイナス面がしっかり書かれていた。これが私の知りたかった情報だ。正直もっと早くほしかった情報だ。中でも重要だったのが「近視の進行を止める手術ではないため、近視になりやすい状況で生活している人は、一旦視力が改善しても再び近視になることがある。 」の記述だ。これは私が初めてレーザー近視手術の存在を知った時に一番気がかりだった、「手術して視力が良くなっても、また悪くなるのではないか?」「一度良くなったら、ずっとそれがキープされるのか?」という疑問に対する答えだった。


最終的にまた視力が悪くなるのだとしたら、手術して視力が悪いより、手術しないで視力が悪い方がましである。この疑問は診察の時、医師にぶつけたのだが、「0.5%くらいの人にしか、また悪くなるというケースはない。つまりほとんどの場合、一旦良くなったらもう悪くはならない。」という回答だった。承諾書の記述はこの回答と異なっているではないか。医師に不信感を抱いたが、12年間は1.0以上の視力を保障してくれるんだからまあいいかと思い直した。それに成長期が過ぎた後、近視の度数はそれほど進まないらしい。これは18歳未満は手術を受けられない理由として書いてあった。


指示通り、細菌を減らす目薬を、寝るまで3時間毎に点眼した。


眼に疲れをためないように、手術前日は十分睡眠をとるべし、とあったので、早めに布団に入った。けれども落ち着けずなかなか寝付けなった。というか俺はXのhideと同じく、眠くなるまで寝ない主義なので、寝ようとしても眠れないというのは、普段は味わわない不快感だった。



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9月6日(SUN):手術当日


起床から出発までに細菌を減らす目薬を2回点眼した。


14:00:14階受付到着


前日に作った診察券を提示し、術後に使用する薬の説明書を受け取ったのち、待合室で待機。50~60席あり待っているのは7~8人だった。


10分ほどで呼ばれ近視の度数と視力の検査を行い、前日のデータからの変動がないかチェックした。(約15分)

また別の控え室で待つ。70~80の席に5~6人が待っている。


5分ほどで呼ばれて、手術承諾書を提出し、会計17万3000円を支払い領収書を受け取る。トイレを済ませる。

12席のスペースで8人集まるまで待ち、集まったら隣のスペースに移動。 そこで、9月6日用の担当医師表、手術の注意事項2枚、保護用眼帯と固定用テープ、保護用サングラス(写真①)が配布され、軽く内容についての説明があった。このときの看護士(or受付スタッフ)がスターなみのオーラのある美女だったため、外していた眼鏡を思わずかけてしまった。


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写真①

保護用サングラスは白と黒が選べたので、深く考えず格好のよかった黒にした。黒の方は文字通りサングラスで、白の方はレンズが透明である。8人中6人が黒を選んだ。しかし、後から白にしたほうが良かったなと軽く後悔した。なぜなら、保護用サングラスは外出時に風を受けるのを避けるだけでなく、思わず眼に触ってしまうのを防ぐこともできるからだ。室内でかけることを考えるとレンズが透明の方が都合がいい。普通のサングラスは既に持っているし。


8人でまとまって手術室のある13階へ移動した。スリッパに履き替え、靴と全ての手荷物をロッカーへ入れた。ここで眼鏡も外すようにとのことだ。今生の別れとなるのだろうか。すぐに暗い検査室へ通され、一人ずつ目の状態を最終チェックされた。その後髪の毛を覆う帽子を被らされ、目薬2種類を猛スピードで点眼された。いよいよ手術室へ移動だ。


手術室はたくさんある。大学の教授室のように、小さな部屋が並んでいてその間を廊下が縦横に走っている。部屋の前には4つほど椅子が並べられていて、一番前の椅子に座った。「軽く眼を閉じて待っていて下さい」と言われたが、周りの様子が気になって薄目で見てしまう。


すぐに扉が開き、名前が呼ばれた。



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以下、手術の様子は実況中継で。


部屋には医師と助手が5人くらいいた。


「こんにちはー」「こんにちはー」「手術担当の中村ですよろしくお願いします」「よろしくお願いします」


声を掛けてもらっても安心感や暖かみよりも、緊迫感ばかりが伝わってくる。


「ベッドに横になって下さい」


するとすぐにブランケットらしき物が掛けられた。


「ちょっと上に動いて下さい」「…もうちょっと下」


眼の上と下に何かが貼られた。


まぶたを大きく開いて固定する器具が取り付けられた。


確かにちょっと痛い。しかし大したことはない。


立て続けに目薬を差され、それから何かの液体で眼を洪水にされた。


「赤い光を見つめて下さい」


よし、いよいよ執刀だ。ここが最大の関門だ。何があっても眼を動かしてはならない。


でもまあ、光を見てればいいだけだから難しいことじゃないだろ。視界に余計なものが入ってきたりしなければ…


まずは右目からか。


レーザーが照射された。


ブーーーーン


「15秒ー」


レーザーの残り照射時間だろう。


赤い光、赤い光、赤い光…。それだけに集中……。


すると、ふっと視界から赤い光が消えた。


どこだ…。どこだ……。


と焦ったが、眼を動かしてはならない。


目標もないけど、とりあえず真っ直ぐ前を見るしかない。左目が見ていた場所を維持しよう。


「5秒ー」


あと少し…


シュウウウゥゥゥ…


はあ、何とか終了。大丈夫だっただろうか。


角膜上皮が剥がされた状態なはずだが、何も見えないわけではないのか。


眼の上下に貼り付けた何かをビリッと剥がした。


これが1番痛いやないか。


次左目


全く同じ工程の後、レーザー照射


「15秒ー」


今度は、まだ赤いランプがかすかに見えている。


「5秒ー」


なんで「10秒」は言わへんねやろ


終了


「お疲れ様でした」


ほんま疲れたわ!


「じゃ、履物を履いてください」


え、歩いて移動かよ!


角膜上皮をめくるのと、角膜を削るのが別の部屋だとは聞いていたものの、ベッドに横たわったまま、つながった隣の部屋に連れて行かれるだけかと思ってた…


見えているのかいないのか分からない状態で、看護士が次の部屋へ案内してくれた。


「気分が悪くないですかー」「うーん、赤い光を見て下さいと言われたけど、全然見えなかった…」「皆さんそう言って心配しますけど、きれいにできてますから大丈夫ですよ」「そうですか。それはよかった…」


手術室の人達とは違ってこの人からは感情、careしてくれているなというのが伝わってきた。


また部屋の前にいくつかある椅子の最前列に座った。


しかし、こんな眼が開いている、いや眼球が開いている状態で待つというのは…、生きた心地がしない。


しかも今度は待ち時間がちょっと長い。


自分の後ろにも2番目、3番目の患者が並んだ。


扉が開いた。5分くらい待っただろうか。


またベッドに横になる。


今度の医者の名は覚えていない。


「頭はこちらで動かしますから、じっとしていてください。」


位置をしっかり固定。


「緑色の光を見ていてください」


角膜のフタをめくってレーザー照射。


今度が本番。


最大重要ポイント。


計算どおりに角膜が削れなければ、当然結果に悪影響が出る。


絶対に動いてはならない。


アマリスZレーシック(26万円)ではなく品川トリプルRプレミアムイントラレーシック(17.8万円)を自ら選択したからには意地でも動いてはならない。


ブーーーン


緑の光…。緑の光…。緑の光だけに集中……。(蛍の光じゃないよ)


でもふと、今角膜が削られているのかあ、と雑念が頭をよぎる。


ただ怖い。


痛みも感覚も全くない。


あるのはただ恐怖のみ。


…ふう、終了。


今度は最後まで明かりが見えた。


ヘラのような物で角膜のフタを元に戻しているのがはっきり見える。


元の位置に戻ったようだ。


視界の端、上から下へカミナリのように亀裂が走っている。


うーん。気持ち悪い。


まだ安心はできない。次左目。


集中、集中、集中。


…無事終了。


「綺麗にできました」


医師の一言に心でガッツポーズ。


と言ってもイメージはDirk Nowitzki。ガッツ石松ではない。


「お疲れ様でした。」


ぐったりじゃ!


2つめの部屋での手術はこれ以上よく覚えていない。


事前に聞いていた通り手術全体で20分位だった。予定通りってことか。



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次に回復室へ通され、一人がけソファに深く座った。横になったと言ったほうが近いか。ブランケットを借りて15分休憩した。眼を静かに閉じて休むようにとのこと。しかし眠ってはいけない。


時間が来たら名前を呼ばれた。瞳を開けると既によく見えるような気もするがまだよく分からない。眼がしぱしぱするし、集中して物を見られない(というか見たくない)。すぐ隣のスペースで術後最初の診察。いつものように眩しい光を当てられ、眼の中を覗き込まれた。


手術は成功。問題なしとのこと。目薬を差され、検査終了。すぐ後ろの席で待機。6人くらい集まったところで、看護士(or受付スタッフ)から今後使用する目薬、飲み薬(写真②)が配られ軽く説明があった。


その後、初めに靴と手荷物を預けたロッカーに案内されてそのまま解散した。


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写真②

エレベーター内で保護用サングラスをかけた。


15:50建物を後にした。


眼は別に痛くはないが。力を入れたくない。角膜のフタがずれそうで怖いから。「手術当日は滲んだり、白くぼやけて見え、はっきり見えるのは翌朝から」ということだったが、既に遠くがかなり(眼鏡やコンタクトをつけているとき以上に)見えるようになっている感覚はある。


今日はとにかく真っすぐ帰ろう。「1時間ごとに目薬を差す」というDutyもあるし。



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手術後の注意事項


2大基本ルール:①目、まぶたを触らない。②乾燥を防ぐ


・術後4時間:
眠ってはいけない(目が乾燥しやすくなるため)


・術後当日のみ:
起きている間は、3種類の目薬を1時間おきに点眼する。
仕事、乗り物の運転禁止
PC、メール、テレビ、読書禁止
入浴、洗顔、洗髪禁止(首から下のシャワーは可)


・術後翌日まで:
飲み薬を服用する。
屋外では保護用サングラスを着用する


・術後1週間:
3種類の目薬を1日5回点眼する。
強い風を目に受けないようにする。(保護用サングラスを着用を推奨)
就寝時、保護用眼帯を使用する。
眼に汗や水が入らないようにする
サウナ、温泉禁止
アルコール禁止
全ての運動禁止


・術後1ヵ月間:
目薬1種類を1日5回点眼する。(目薬がなくなった時点で終了)
眼をこすったり、強く押さえてはいけない。
球技、水泳禁止



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処方された薬の種類


目薬①:傷口の炎症を防ぐ


目薬②:感染症を予防・治療する


目薬③④:眼の乾燥を防ぐ、傷が治るのを助ける。使いきりタイプの③を使い終わったら、④を使用する。


目薬⑤:強力な痛み止め。痛くなければ使わなくて良い。強力なため、使用量に制限がある。


飲み薬①:傷口の炎症を防ぐ


飲み薬②:胃の炎症を防ぐ



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家に着いたら早速目薬を点眼した。


目薬①を差した後、5分タイマーをセット。鳴ったら目薬②を差し、また5分タイマーをセット。鳴ったら目薬③を点眼し次は50分タイマーをセット。これが鳴ったら目薬①に戻って起きてる間はこれの繰り返し。


このローテーションを6回行った後、歯だけ磨いてさっさと寝ることにした。手術当日は禁止事項が多すぎて何もできない。約束の4時間は経ったのだからさっさと寝ちまおう。指示通り眼帯を両目にしっかりと貼り付けた(写真③)。


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写真③


のどの奥に苦味のような気持ち悪さを感じた。目薬か飲み薬の影響だと思われる。ベッドに入ったものの、またもや落ち着けず、なかなか寝付けない。眼を閉じてひたすら音楽を聴き続けた。


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9月7日(MON):手術後翌日検査


9:30起床


とにかく眼が乾いてはいけないので、即目薬を差した。見え方は前日から大きく変わった感じはない。遠くが良く見える実感があるが、今ひとつクリアでないような気もする。出かける前も決められた通りに目薬を使用した。


15:00に14階受付着


前日と同じ待ち室で待つ。人は少ない。7~8人。


覗き込むマシンで近視の度数を調べ、その後原始的な視力検査。


衝撃の事実!


予想より全然見えない。


検査員も「これ分かりませんか?」と驚くほどのひどい結果。


右:1.2
左:0.7


遠くがすごく良く見えるような(見えないような)気がしていたので、かなりの衝撃だった。


次の待合室にて待つ。


名が呼ばれ診察室へ、林医師によると術後の経過は良好とのこと。今後は目薬の量を1日5回に減らしてよい。視力は現時点では出ていないが、今後上昇する可能性はあるそうだ。ま、もともと視力が安定するまで3ヵ月くらいかかるとは聞いていたので、回復することを願って3ヵ月過ごそう。それまでは評価は下せない。99.5%以上の人が1.0以上には回復しているというのをアピールしていたので、もしこのままの視力だったら、「俺は0.5%の人間か~い!」てことになるけど、まあそんなこともあるまい。


会計へ行き紹介チケットをもらった。交通費の領収書はないかと問われたが、用意していない。どうしよう。もらえるものはもらっといた方がいいのだろうか。定期券持ってるけど。前日から予告されていた目薬⑤(強力な痛み止め)の回収はなかった。使わなかったら自分で破棄していいとのこと。結構テキトーだな。それから1週間後検診の予約をした。13日Sunの14時からが希望だったが、なんでも14時からは休憩(?!)に入ってしまうと言うので、15時からの予約にした。



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それより今日2回目の衝撃の事実は紹介チケットである。


俺が使った紹介チケットは5000円引きになるものだったが、新しく始まった新紹介チケットはなんと!!


紹介した側、された側合わせると最大53000円引きになるのだ!!!!


一桁違うではないか。しかもこの新カードがはじまったのは9月5日。。何というタイミングだ。しかしここで言いたいのは、自分は5000円しか値引きされなかったのに、これから受ける人はその何倍もの金額が安くなりうらやましいということではない。


17万8000円から5万円以上を値引きできるということは、もはや安くなってうれしいという次元ではなく、もとの17万8000円を払って受けることがばかばかしいというレベルだということだ。つまり、そもそも17万8000円という価格設定が不当に高いのではないかということである。


今までこの価格が適正価格だと信じていたので、驚いた。10万円以下で手術を受けられるところもあるらしいが、それは検査方法、検査項目の量、正確さ、設備、技術、安全性、…細かく、細かく見ていけば、そのうちの何らかが他に比べて劣るから価格も安いのだろうと考えていた。逆に言うと17万8000円という価格はそれだけの価値を備えているからなのだろうと考えていた。


なのにそれを12万5000円で売ることができるということは、もともと12万5000円の価値しかなかったのでなないかとの疑いを抱いたのだ。だとしたら、10万円以下のところも品川近視クリニックと同じクオリティを有しているのかも知れないとすら思いはじめてきた。


俺は「スーツ2着目千円!」とか「靴2足目半額!」という販売戦略は大嫌いだし、そういう店は信用できない。そんなの1着目、1足目の金額を高く設定しているだけに決まっているからだ。まっとうな価格から半額にしたら赤字になるはずだもの。よってこのような販売方法は消費者をだます行為だとすら思う。今回の紹介チケットにこれと同じ嘘臭さをかぎつけてしまったのだ。


この紹介チケットは後々問題になるのではないだろうか。まず、紹介した側にもお金が入るというのが大きな問題だ。紹介チケット自体に値段がついて取引される可能性が高い。また、大きな金額が動くので、これにまつわる犯罪が起きたり、暴力団の資金源として利用されるといった心配もある。再び公正取引委員会から指導を受けたりしないことを願う。まあ、提供しているサービスのクオリティ自体は高いようなので、いくらなんでもNOVAみたいなことにはならんだろうけど。。



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9月13日(SUN):手術後1週間検査


予約時間の5分ほど前に14階受付に到着。いつもの近視の度数と視力検査の他、手術前日以来の眼圧測定検査もあった。視力検査の結果は、


右:1.2
左:1.2


左目が前回より良くなって、自分の思い描く最低合格ラインには達した。ひとまず安心。再手術の危機は去った。ただ、レンズで矯正すると両方とももう1段下まで見えたので、手術では最大視力の1歩手前までしか引き出せなかったのかもしれない。でも、3ヵ月経過するまでに上昇する可能性はあるので、まだそれにも期待したい。


自分としては近距離(PCの画面くらいの距離)、中距離(視力検査くらいの距離)がまだしっくりこないものの、遠距離はものすごく良く見えるような感覚があるのだ。私の職場であるビルの20階から外を眺めると、隅から隅まで、遠方の建物も、はっきりと見える。角膜の屈折率が変わってしまったので、近くを見る時、ピントを合わせるのにまだ慣れていないだけかも知れない。これが慣れれば、遠距離を見れる潜在能力が中距離にも活かされ、視力検査の結果もさらに良くなることも期待できる。


次に、医師の診察。名前は忘れたが初対面の医師だった。眼球の状態は「とてもきれい」とのこと。目薬①と②はもう使わなくていいことになった。後は目薬④を1日5回、目薬がなくなるまで使えばよい。まだ、仕事中に「コンタクト装用時の午前1時」くらい眼がつーんとすることがあるので、目薬④の存在は心強い。ま、なくなったらなくなったで、元の「わざとあくびして涙を出す」戦法で潤すからいいけど。


医師に用意していた質問をした。

Q.「眼圧」って何?
A.眼球の硬さ


Q.処方された薬の中に胃薬があったのはなぜ?
A.手術後の炎症を抑えるために飲み薬①を処方しているが、飲み薬①は胃を荒らす副作用があるので、それを押さえるため。


Q.なぜ1番重要だと思われる視力検査だけは、他の検査と違って、原始的なのか?
A.視力は患者からのoutputなので、外部からは判定できないから。患者が実際に右とか左とか答えないで測るためには、脳波をチェックするなどの方法しかないのではないか。


この日は診察の後に受付へ行くことはなく、そばの看護士にカルテを渡して終了だった。次の3ヵ月後検診は電話で予約するようにとのことだった。



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3ヵ月後検査



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視力変動まとめ


手術前使用コンタクトレンズ
右:-2.50D
左:-3.25D


手術前裸眼視力
右:0.08
左:0.07


手術前眼鏡矯正視力
右:0.4
左:0.5


手術後翌日検査
右:1.2
左:0.7


手術後1週間検査
右:1.2
左:1.2



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「レーシック」という言葉を使うと手術の重大性が薄れる気がする。


「レーシック受けた」と言うとどうしても軽々しく聞こえてしまう。俺は今後も手術という言葉を使っていきたい。「フットマッサージ受けた」や「ヘッドスパ受けた」とはわけが違うのだから。



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LASIK : LAser in SItu Keratomileusis
レーザー原位置角膜切開反転術


in situ
<ラテン語>自然の位置で、あるがままの状態で


keratomileusis
<医>角膜曲率形成術



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(注)本記録はしんいちが自分のために残す手術の記録であり、他の人にはそのままあてはまらない。
例えば、注意点のところで自分に関係のないものは記載を省略している。私が選択したコース以外の場合は様々な条件が異なる等。

イマイチ波に乗り切れない卓球界

男子ゴルフ界は、近年女子の人気と活躍ぶりに遅れを取っていたが、新星石川遼の出現によって急激に活気づいている。


ギャラリーの数が前年の2倍になったとか、今世紀最高テレビ視聴率を叩き出したとか、新たにゴルフを始める少年が増えているとか、200億円の経済波及効果をもたらしたとか、景気のいい話が聞こえてきている。


ビーチバレーにおける浅尾美和も同様の現象を巻き起こしている。1人のスターの出現で、その競技自体の人気(観戦する人気とプレイする人気)が大幅に上昇しているのだ。


それにひきかえ、卓球界はスター性のある新星が次々と出現しているのに、それを全く競技の人気につなげられていないと思う。ずーっと前からそう思っている。


福原愛は"天才卓球少女"として幼い頃からテレビに出ていて、知名度は全国区であるし、日本トップクラスの実力も備えている。しかも中国のプロリーグに参戦するというサムライJリーガーや、サムライメジャーリーガーなみ、いやそれ以上の大和魂(?)を発揮している。


石川佳純も中学生で全日本選手権ベスト4に入るという偉業を成し遂げた。 その後も57年ぶりとなる高校1年生でのインターハイ制覇など勢いはとどまる所を知らない。その上彼女はルックスもよく、将来スーパー美女になるかも知れない。実力的にもこのまま順調に成長し、日本トップクラスの選手になることができれば、「かすみん」は人気面でも愛ちゃんを超えることであろう。


男子でも丹羽孝希(にわこうき)が14歳にして日本代表入りを果たすなど、注目を集めている。


このように実力のある若手は次々と出てきていて、メディアもそこそこ扱ってくれているのにもかかわらず、卓球というスポーツの人気は少しも上がっていないような気がする。石川遼のゴルフ界まではいかなくとも、卓球人気がピクリとも上昇しないのは不思議である。


卓球がマイナースポーツから脱却できない理由を考えてみたところ、ひとつの結論に達した。


それは、卓球が地味だということ。はっきり言うと格好悪いということだ。


競技自体の地味さを変えることは大変だが、ユニフォームなどのファッションまでも地味にする必要性はどこにもない。卓球のファッションセンスは、あらゆるスポーツの中で最低レベルに位置していると思う。これでは若者受けが悪いのも当然である。


しかしこの卓球界の超保守的ファッションに風穴を開ける革命児がいる。


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四元奈生美だ。


彼女は自らデザインを手がけた斬新なユニフォームを着て、毎回試合に臨む。ヘアメイクもばっちり決め、ダブルスではパートナーの男性選手にまで揃いのユニフォームを着用させるという徹底ぶり、トータルコーディネイトぶり、素晴らしいではないか。


問題なのはせっかく卓球界最大の弱点である「ダサさ」、の改善に挑戦してくれている四元奈生美を、日本卓球協会はまったく応援する気がなさそうなことだ。


「頭に花を着けちゃいかーん」とかいって外させたり、髪形に注文をつけたりしているのだ。卓球界の救世主となり得る革命児を応援するどころか、押さえつけるようなまねをしてどーする。いっそのこと正式に「卓球大使」かなにかに任命して、卓球の普及、人気向上のために活動してもらったらいいとさえ思う。


四元奈生美による卓球のファッション性向上活動はまさに必要なもので、是非頑張ってもらいたいのだが、ひじょーに惜しい点があるのだ。


一つ目はファッションが先端を行き過ぎていることである。つまりデザインが斬新過ぎるため、他の選手は恥ずかしくて着られないのだ(多分)。彼女には斬新さを抑え、一般の選手も着られるような現代ファッションを提案してほしい。


二つ目は過度のブリッ子だという点。男の私でさえイラッとくるほどなのだから、女性からは確実に嫌われるタイプだと思う。普通にしていたら結構かわいいのだけにひじょーにもったいない。真のスターになるためには男女双方から人気がなくてはならないので、これは大きなマイナス要素だ。


四元ばかりでなく、日本卓球協会にも本気になって努力してもらって、卓球が戦前のようなスタイルを脱却し、スポーツとしての魅力を増し、人気が向上することを願ってやまない。

永久シード選手に出場自粛要請へ


しんいちのブログ
日本ゴルフツアー機構が永久シード選手に、出場自粛要請を行うという衝撃ニュースが舞い込んできたので、怒りを吐き出したい。



怒りその1:ゴルフ界の偉人に対する無礼


永久シード選手とは知名度・人気があり、実績も残してきたゴルフ界のスーパースターである。これまでゴルフ界の発展に貢献し、機構に対しても多大な利益をもたらしてきたはずである。そのいくら感謝してもし足りない程の偉人に対して「出場自粛要請」とは、失礼を通り越して、血迷ったのかとさえ思う。




怒りその2:自分から権利を渡しておきながら、それを行使するなという矛盾


日本ゴルフツアー機構が、自ら制度を作って、「1973年以降に25勝」という条件の下に永久シード権を与えているのだ。それは自然に考えると、「あなたほどの名プレイヤーは、もはや予選なぞに出る必要はありません。思う存分、できる限り多くの試合に出場して下さい。」と言っているのと同じだ。その上で出場自粛を要請するのなら、そもそも永久シードなどという制度を作ったのが間違いであろう。



怒りその3:チャンスに気づかず、利益を逃す無能さ


永久シード選手は現在7人しかいない(青木功、尾崎将司、中嶋常幸、杉原輝雄、倉本昌弘、尾崎直道、片山晋呉)。これは角界の横綱(69人)や、プロ野球の殿堂入り選手(70人超)など、他のスポーツのスターと比べ希少価値はかなり高い。姿を見られるだけでも嬉しいこれらのスーパースターがプレイまで披露してくれるのだから、成績など関係なしに諸手を揚げて歓迎するべきである。そしてそれを収益につなげられないのだとしたら、日本ゴルフツアー機構が無能なだけである。


私の得意分野、NBAと比較して考えてみる。


NBAで引退した殿堂入り選手が、かつて自分が在籍したチームの試合を観戦に来ることがよくある。すると、試合中のどこかのタイミングで、カメラがその元選手を捕らえ、館内のモニターにアップで映す。そして、観客は大きな歓声と拍手でその元選手を歓迎する。その元選手は立ち上がり、手を上げて観客に応える。


このように、地元の観客はかつての名プレイヤーのことは今でも好きだし、姿を現してくれるだけでも嬉しいということがよく分かる。


チームやリーグも引退した一流選手とは積極的に関わりを持っている。ハーフタイムにバースデイケーキを用意してお祝いしたり、現役選手との対談を企画したり、オースターウィークエンドで数々のイベントに登場してもらったり、また節目ごとに現役時代の功績を振り返って讃えたりと、引退後も活躍の場を提供しているのだ。


ゴルフの永久シード選手たちも知名度、人気、実績は申し分ない。引退後でさえ、このようにファンが喜ぶイベントを行うことができるのだ。彼らが現役でプレイしてくれるのならば、さらに可能なイベントの種類も増えるだろう。


日本のプロ野球界を見ても、王、長嶋の話題が今でもなお、メディアを賑わせている現状である。殿堂入りするほどの名選手は引退後も高い知名度と人気を保持し、集客力があるということが窺える。


永久シード選手たちが若手の出場機会を奪っているなどとネガティブな見方をする前に、彼らが今でもプレイできることを集客・増収につなげる方法を日本ゴルフツアー機構は考えるべきである。

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