うちのダンナは釣りが好き。

子供の頃、最初にハマったのはヘラブナ釣りだそう。

ヘラブナ?なんだそれ?

聞くと、釣りは何でもそうなんだろうけど、自分のやり方、スタイルがとてもあるそうで、

「ターゲットの、サイズを絞って一定数釣り上げるために道具にこだわるタイプ・・」

「江川達郎先生タイプね、」

「構想をしっかり練って、全体像をはっきりさせるタイプ・・」

「諫山創先生みたいなタイプなのかしら?」

「何年も同じ場所、同じ釣り方を変えないタイプ」

「秋本治先生タイプね、間違いなく」

「その日の天気や空気感によって釣り方変えるタイプ?」

「設定をコロコロ変える漫画家さんみたいなものかしら?センス頼みね、」

「ちなみに、子供の頃仲良くしてもらったヘラブナ釣り友の会みたいなのにいた、顧問のジジイが面白かったよ、仙人みたいで・・・」

「チャールズ・シュルツみたいな感じなのかしら?」

「春には池に垂れた桜の木の下で釣りをしていたけど、ジジイを見つけるよりも、桜に停まったコノハズクを見つける方が簡単という・・・」

「なんじゃそりゃ!間違いなく仙人だわ、多分今もいるわ、桜の木の下に」

「いや、あの当時、80前後だったし、もう・・・」

「だから、仙人だって、きっと、」