まったりとスピーカーを自作しました
備忘録として綴っておきたいと思います
オークションでFE-108SS-HPを安価で入手
それまでFE103 solを
自作エンクロージャーで楽しんでいました
しかしfostex特有の
ハイ上がりが気になっていたことと
さらに上のユニット FE108SS-HPは
どんな音なんだろうと気になっていました
しかし巷の評価は不評…![]()
一方、再販されたFE108 solは
マニアの間で大人気です![]()
普通ならFE-108 solに走るのだけど
バックロードホーンの作例ばかりで
バスレフなど皆無に等しい
やはりバックロード専用なのか・・・
FE108SS-HPは数は少ないものの
バスレフの作例もあり
市販のバスレフエンクロージャーもあるので
バスレフでもイケるんだと感じました
ここで人と同じことは嫌いな性格が発動![]()
103 solとどれだけ違うのか聴いてみたい
過去の少ない経験でバックロードの音に
ちょっとした抵抗もあったので
バスレフでも大丈夫そうな
FE108SS-HPを落札
とう訳です![]()
まず手持ちのバスレフエンクロージャー
6.5Lにセットしました
聴いた感想はなかなかイイんじゃない![]()
103 solより低域の量感はある
そんな第一印象でした
しかしボーカルはちょっと霞む感じです
日々103 solを聴いていた耳からは
何か違うんだよなぁ…
やはりバックロードで組まないとイケないのか![]()
その後も視聴を繰り返しました
いろいろ調べていると
ダブルバスレフの完成品の存在を知りました
とある業者のトールボーイです
you tube上で空気録音もあり
その音にかなり惹かれました
これは良いかも![]()
うんダブルバスレフだな![]()
その日からフリーソフトを使い幾度も幾度も
シミュレーションすれど知識と経験がないため
どのような音になるか皆目見当がつきません
しかもシングルと違い後から調整がやり難い
素人にはハードルが高いです
どうしよう、やはりシングルバスレフかなぁ
いや、この業者のダブルバスレフを買えば
労せずしてあの音が手に入るやん![]()
いやいや、あくまでYouTube上の音だ
実際に聴いたわけではない
冷静にならないとダメだ…![]()
いろいろ考えているうちにかなり時間が経過し
関東にエンクロージャーを製作してくれる
業者の存在を思い出しました
ダメ元でメールで照会、とても親切な対応
何度かのやり取りで意図や好みを伝え
ダブルバスレフの見積もりを出してくださった
しかしその価格に愕然![]()
ちょっと庶民には手が出ない価格でした
まぁそうなるわな![]()
高いけど好みの音が得られるんだと
ぐらぐら気持ちは動いた
さらにその業者のサイトにアップされている
TQWT方式のエンクロージャーを観て聴いて
ダブルバスレフ以上にゾクっと来ました![]()
TQWTは共鳴管方式のエンクロージャーです
バックロードホーンと似ていますが
方式としてはまったく異なります
それからというもの
TQWTについて片っ端に調べました
一見バックロードホーンのような感じですが
決してそうではないところに惹かれました
私のTQWTの音の勝手なイメージですが
バスレフと密閉の間くらいの音で
バックロードみたいなホーン臭い音もない
そのようなイメージです
人と同じことが嫌いな性分もあり
かなり少数派なTQWTに惹かれていきました
巷で酷評の
FE108SS-HPをTQWTで聴きたい
FE108SS-HPの力を引き出したい
と見事に自己催眠にかかりました(笑)
日に日にその考えは高まり
業者にTQWTでの見積もりを依頼
やはりとんでもない価格に唖然としました![]()
ダメだこりゃ買えないっす・・・![]()
シングルバスレフを自作するしかないか![]()
またはFE108SS-HPはオークション行き![]()
かなとも思いました
業者とのやり取りはここで終了
しばし冷却期間をとりました
しかしTQWTを諦められず
いろいろなサイトを参考に
TQWTエンクロージャーを設計しました
Excelでパラメータから各寸法を
自動計算してくれるツールも自分で作成
http://vicdiy.com/products/tqwt/tqwt.html
http://nanno.bf1.jp/audio/#tqwtbox
共振周波数f0(Hz)は概ね皆さん
低い数値を設定されている感じでした
低いほうがよいのかな![]()
その意図すら私には分かりません
私はそのような超低域が入っている
音源を聴くことはないことと
エンクロージャーの高さ
そしてユニットの位置をソファーに座ったときに
ちょうど良い位置にするために
58Hzに設定しました
この考えが正しいかどうかも分かりません![]()
いろいろとパラメータを試行錯誤して
エンクロージャーの設計は完了
図面はこのような感じです
それから103 Solを組んだ時にお世話になった
木材を希望の寸法にカットしてくださる
オークション出品者の知人に相談しました
こちらの意図を伝え図面を見てもらい
木材カットを引受けてくださいました
業者の完成品の見積もり価格より激安![]()
感謝しかありません![]()
業者だと設計代、デザイン代、
材料費、技術料など
さまざまな費用がかかるので高いのは当然です
自作は3作目でスキルはないですが
作る事が大好きなのでチャレンジです![]()
バスレフより大きくて難しそうですが
バックロードにくらべれば
遥かに部品点数は少なく構造もシンプル
こうなればやるしかない![]()
途中の写真を撮ったハズなんですが
どこかに行ってしまい、不覚です![]()
板はビスケットジョイントでの接合
板材は総てバーチ合板の18ミリ厚
中の音道の仕切り部のみ15ミリ厚
部屋でコツコツと組み立てましたが
やはり素人でした
一辺が900mm近くになると
1mmの誤差が命取りになりました
片方で大きくズレてしまいました![]()

組み立て時は欲張らず
1つずつ接着すべきことを改めて痛感![]()
そのまま進めても良かったのですが
仕上げの段階でさらに大変です![]()
また性格上、必ず後悔するので
ダメ元でズレてしまったことを知人に相談したら
バラして修正しましょうってことに
そんなこと出来るの![]()
って感じでした
流石、熟練と経験がなせる技です
割と近くに住んでいることもあり
本当にお世話になりました![]()
この写真はバラして新たに木材をカットして
接着して下さっているものです

実はバラすより作り直したほうが
簡単だってことでこのようになりました
そんなこんなで他力を盛大にお借りして
側板の接着を残すのみになりました![]()
ここから吸音材の仕込みです
いろいろな方の作品を参考にカットandトライ![]()
これが難しく違いが分からない![]()
ワクワクしながらCDプレーヤーから音を入れました
音が出た瞬間は感激でした![]()
オオオッ~~~~![]()
![]()
![]()
シングルバスレフとは明らかに違います![]()
昔、FE83 solをメーカー純正のバックロードで
体験した時のホーン臭い音は殆どありません
これはすごい![]()
![]()
普段聴く音楽に重低音は入っていませんが
割と低域の入ったソースでは
バスレフを完全に凌駕しています![]()
図太い低音がたまりません
一発勝負ですがかなり良い感じです![]()
ただ微妙に違和感があり
さらに吸音材を追い込みましたが
素人に耳には違いが分かりません![]()
それからは
仕事から帰ってきては視聴の繰り返し
途中から分からなくなりました![]()
なので最後は適当になりました![]()
専門家が計器を使い施せば
良くなると思いますが素人の限界です
部屋との兼ね合いもありますし
ま、こんなもんだろ![]()
てことで側板を接着しました
ここから更に仕上げへの長い道のりです
まずはサンディング
サンダーを使えば容易なのですが
爆音でご近所迷惑![]()
実は一度苦情になった経緯があります![]()
なのですべて手作業です![]()
今まで以上に気が遠くなる作業でした
修正してもらった箇所以外にも
私のミスで接着ズレがあちこちあります
2ミリ弱をサンディングで慣らすのは
かなりの根気とやる気が要り大変でした
しかも積層板のため削れば削るほど
下の層が見えてきます
バーチの美しい木目が台無しになりそうな
ギリギリの箇所もあり冷や汗タラタラでした![]()
サンディングは120番から始め
400番まで地道に実施しました
次に面取りです
初めは角ばったエンクロージャーも良いかな![]()
と思っていましたが
ぶつけるとダメージが大きいので
面取りすることにしました
道具がないので手作業でやったのですが
切削量が一定にならずバラつきました
削れば削るほどバラつきが酷くなり
こりゃマズイってことに・・・![]()
毎日向き合うので見た目も重要です
またまた知人に連絡して
トリマー加工をお願いしました![]()
組みあがっているので知人宅まで
運ぶのも大変でした![]()
そしてR3ほどの面取りをしていただきました
最初から最後までお世話になりっぱなしです![]()
遠目ではスクウェアな感じですが
実物は適度な面取りで満足です![]()
ようやくサンディングが終わり
仕上げのオイルフィニッシュです
ワトコオイル(ナチュラル)を塗布し
ウェット研磨をして仕上げるのですが
物が大きいためめちゃくちゃ大変です![]()
オイル塗布は必ず水平面のみに施します
これは何度も経験して導き出した答えです
水平でないに箇所に塗布して乾かすと
その間にオイルが木材表面や内部で
重力で垂れてそのまま固まり
下部でべっとりしてしまうからです
塗布後余分なオイルを拭き取って
一見よさげでも時間とともに垂れてきます
ですので1面ずつの塗布になります
仕上げの綺麗さとのトレードオフです![]()
2本の大きなエンクロージャーに
一面ずつ塗布して耐水ペーパーで研磨
1日1面が目標でしたが
仕事から帰ってきて気分が乗らないこともあり
オイル塗布し始めてから仕上げまで
2ヵ月を要しました
木の感触も残したいので
経験から800番までウェット研磨しました
ほどよいツヤ感の鏡面になりました
仕上げに蜜蠟ワックスを塗布し完成![]()
開口部にはニードルフェルトを敷きました
2ヶ月ほど経過しユニットとエンクロージャーの
エージングも進み良い感じです![]()
開口部の奥にグラスウールやサーモウール等を
少し追加したら少し良くなりました
板材が届いてから完成まで
スピーカーは30mm厚のバーチ合板に
防振ジェルを介して敷いた12mm厚の
人口大理石の上に設置しています
ベースごと防振という自己満足です![]()
ぶっちゃけ効果は不明です![]()
さらに直置きせずバーチ合板の
インシュレーターに3点支持で乗せています
これは製作途中の接着の失敗で
底板を新たに作り直してくださったときに
元の底板36mmを無駄にしたくなかったので
36mmのキューブに切り出していただきました
これも自己満足です![]()
FE108SS-HPをTQWTで鳴らしているのは
世界で自分だけ![]()
と勝手に思っています![]()
プロが製作したものでなく
微妙に傾斜もしていますがそれもご愛嬌![]()
製作中は失敗もあり絶望的になりましたが
手助けもありなんとか完成まで辿り着けました
本当に感謝です
FE108SS-HPの潜在能力を引出したい
その一心で挑んだエンクロージャーです
さて、肝心の音ですが欲張らない自然な音です
低域は変なブーミー感はありません
FE108SS-HPにfostex特有の
ハイ上がりの感じはありません
ユニットの素性が出ていると思います
聴き疲れない真面目な音だと思います
FE103 solのほうがボーカルは好みでしたが
日々聴いているうちに
FE108SS-HPのほうがナチュラルに聞こえます
FE103 solはシャカシャカ耳に刺さる感じがします
録音できる機材がないため
お聴かせ出来ないのが残念です![]()
賃貸住宅のため大音量でも聴けません
真の実力も分かりませんが
見た目も音も満足です![]()
この達成感と充実感が
自作の醍醐味だと思います
最後まで読んでいただきありがとうございました![]()





























































































































