ぶーぶーあくまでの私個人の感想ですぶーぶー

 

このお話は、ネットで調べたら 結構色々

考察とか感想とか載ってるんですね。

その辺りを考慮するとゴチャつくので、

今は私の感想を書きます。

 

この本を読んだのは 幼稚園児くらいだと思うんだけど、

当時は意味が分からなくて、母親に聞いたんです。

 

母は

「宝石をたくさん持っていた王子様の銅像が、

貧しい人の為に 自分の宝石をあげたんだよ。

宝石が無くなったら、だれも見向きもしてくれなくなったんだよ

自分が犠牲になって 人を助けたお話」 と。

 

あれ?ツバメは?

ツバメの事を聞いたら、

 

「分からないけど、王子様の手伝いをしたかったんじゃない?

だから いいんだよ」 みたいな返事で。

うろ覚えですけど。 違和感みたいのは 残ってて。

多分この返事が その後の私の感想に 影響したんだと思います。

 

もう少し大きくなった私が もう一度読んだ時、

王子よりツバメの方が 可哀そうだと思いました。

なぜ みんな (というか母が だったんですけど) 

王子様だけを褒めるのか ちょっと憤慨してました。

(実際はツバメに同情的な人 おおいんですね)

 

そのうちにだんだん、

ツバメが 私に、 王子さまは 母と 

私の中で リンクするようになっていったんです。

 

ツバメが 自分を好きなのを良いことに、

王子さまは ツバメを 宝石運びに使う事を思いつく。

王子さまは 寒くなったら

ツバメが死んでしまう事を分かっていたのに、

上手い事 ツバメ自身から 「やります」 と言わせる。

 

王子は頭の中で

「えー僕頼んでないよー。でもツバメが運んでくれるって。

ツバメって優しいよねー」 って思いながら、

ツバメが死ぬまで 宝石を運ばせる。

 

本当に 王子様に愛があったら、ツバメを手離すはず。

自分のやりたいことの為に 

他人の命1つ 犠牲に出来るって 異常。

 

王子様の目的は 

貧しい人たちを助けるふりして、結果

自分がみんなから感謝される事なので

ツバメが死のうと どうでもいいんです。

 

王子様の計算違いは、

みすぼらしくなった自分に 誰も感謝をしなかったこと。

計算では、みんな自分に感謝して、

キレイに直してもらえるはずだった。

だけど捨てられちゃった。あーあ。

詰めが甘い所が 母そっくり。

 

ツバメも最初は このまま死ぬなんて思っても無かったはず。

でも 王子様が好きなので、王子様が喜ぶ顔が見たいので、

死ぬまで頑張ってしまう。

うーん。私も長い事 母に対して必死だったな。

 

何度も言うけど、本当に王子に愛があったら、

ツバメを行かせると思う。

なのに 何も知らないまま ツバメは王子を信じて死んでしまう。

 

神様も 王子の本心に気が付かずに

良いことをしたと 天に上げる。

ツバメも一緒に上げてもらえるけど、

どうしても 王子が主役感は否めない。

一番頑張ったのは ツバメなのに。

 

自分の希望の為に 優しいふりしてツバメを操る王子。

まさに サイコパス。

優しい人ぶっている 母のやり方そのもの。

 

 

話が少しずれますが、

私は幼稚園と高校が カトリックでした。

高校の宗教の授業で、

「右の頬をぶたれたら、左の頬をさし出せ」 とか 

「汝の敵を愛せよ」 なんて言われた。

でも私にとったら、

 

もう それ往復ビンタやん!いつもされてて うんざりなんだけど!

この私にまだ叩かれろって言うのかむかっ とか、

 

敵(母)ってなんでこっちばっか 愛さなきゃいけないの?

親が愛するほうが先でしょ?違うか?! とか。

 

そんな不満しか出てこなくて。

なので 王子も一緒に天に昇らせた神様に

「神様のくせに 何にも分かって無いじゃん。ツバメが頑張ったのに!!

だいたい 私にじゃなくてうちの親に言ってくれムキー」 

ってひとりで 怒ってました。 

 

おわり。