収録曲

01 Brighter Day - 4:39
02 Sure (feat. Jason Scheff) - 4:21
03 Wings Of Tomorrow - 4:11
04 Find The Love - 4:39
05 Carrie (feat.Jason Scheff)  - 3:41
06 I Will Find You There (feat.Michael Ruff) - 4:24
07 Stay With Me - 4:04
08 Almost Had Me There - 3:30
09 Fly Away Now - 3:47
10 Moments Of Joy - 3:53
11 The Last Unbroken Heart (feat.Tamara Champlin) - 4:25
 

リリース

2024年8月21日

 

プロデュース

Peter Friestedt, Bill Champlin, Joseph Williams

 

参加ミュージシャン

Bill Champlin/Bill Cantos:vocals, keyboards

Joseph Williams/Michael Ruff/Tamara Champlin/Lars Säfsund:vocals

Peter Friestedt:guitars

Jason Scheff:vocals, bass

Tomi Malm:keyboards, bass

Robert Säll:guitars, keyboards

John "JR" Robinson/Per Lindval/Eirik-Andre Rydningen/Frank Nilsson:drums

Johan Granström/Nalle Palsson:bass

Janne Peltoniemi:keyboards

Jonas Lindeborg:Trumpet

Magnus Wiklund:Trombone

 

CWFの来日も迫っていますが、このタイミングで3作目のニューアルバムが4年ぶりにリリースされました。

 

 

 

基本的にはこれまでのCWFと同じ路線です。1作目ではピーターが中心となって曲作りを行い、ビルとジョセフが編曲やヴォーカルアレンジで意見を出し合っていました。その後の2作目では、TOTO復帰で時間の取れないジョセフが3曲程度のヴォーカル担当だけで終わっていました。

 

そして今作ですが、さらにジョセフの関わりが減った上で、ジョセフの不在でピーターとビルも行動をともにできていなかったのか、それぞれが別々で曲作りを行ってお互いに持ち寄ったようなアルバムとなっています。ジョセフはリードヴォーカルが2曲あるものの、ゲストヴォーカルが実態だったと思います。

 

このアルバムでこれぞCWFという主役級の曲といえば、5曲目の"Carrie"だと思いますが、この曲を含めて2曲にジェイソン・シェフが参加しており、ベース演奏や曲作りも行うなど、ジョセフより貢献度では上のように感じました。

 

ジョセフが参加した2曲は"Brighter Day"と"Wings Of Tomorrow"ですが、"Brighter Day"はいかにもピーターらしい曲ですね。ヴォーカルですが、ジョセフ本人のコーラスをあちこちに入れて分厚くしており、ジョセフのソロに近い作りで、ジョセフ自身がアレンジしたのかな、と思いました。

 

ただ、間奏にヴァン・ヘイレンの"Dreams"の間奏がまるまる入っているのにはびっくりしました。エディの代名詞であるタッピングまで同じように演奏しているので意図的でしょうね。ずっと忙しかったジョセフが急遽参加できるようになって、あわてて曲作ったけど間奏まで準備できなかったとかかな、と勘繰ってしまいました。ここまであからさまだと、訴えられたりしないのかと心配になります。

 

"Wings Of Tomorrow"はピーターの曲とは思えない曲ですね。アップテンポのドラムにシンセサイザーの電子音の競演と言った感じの曲で、ピーターのギターも最後のところ以外はあまり出番はありません。メロディを奏でる曲でない分、CWFでのジョセフのヴォーカル曲としてはあまり聴いたことがないタイプの曲だと思いました。

 

あと、私はよく知らない人でしたが、マイケル・ラフという人の作った"I Will Find You There"という曲ですが、ピーターのギターやビルのヴォーカルとの相性も良く、いい曲ですね。そして、いかにもビルのソロ曲といった感じの"Almost Had Me There"や、ジェイソン参加の2曲など、曲の多彩さではこれまでで一番と思いました。ピーター以外の曲が半分近く占めていることもあるのでしょう。

 

このように、実態は"CWF"ではなくて、"C&F+フレンズ" のアルバムで、このユニットの存在自体が怪しいと感じてしまうアルバムでした。ですので、このユニットがちゃんと存在して来日することには改めてびっくりします。現在、CWFがどのような状態で存在しているのか、来週のライヴを楽しみに待ちたいと思います。