収録曲

01 Till the End - 5:17

02 We Can Make It Tonight - 4:16

03 Without Your Love - 4:33

04 Can't Stand It Any Longer - 4:40

05 I'll Be Over You - 3:50

06 Fahrenheit - 4:39

07 Somewhere Tonight -3:46

08 Could This Be Love - 5:14

09 Lea - 4:29

10 Don't Stop Me Now - 3:05

 

リリース

1986年8月25日

 

プロデュース

Toto

 

参加ミュージシャン

Steve Lukather:guitars, vocals

David Paich:keyboards, vocals

Steve Porcaro:keyboards, synthesizers

Mike Porcaro:bass

Jeff Porcaro:drums, percussion

Joseph Williams:vocals

 

Miles Davis/Chuck Findley/Gary Grant/Jerry Hey:trumpet

David Sanborn/Tom Scott/Larry Williams:saxophone

Charles Loper/Bill Reichenbach Jr.:trombone

Joe Porcaro/Lenny Castro/Jim Keltner/Steve Jordan/Paulinho da Costa/Sidney:percussion

Don Henley/Michael McDonald/Michael Sherwood/Paulette Brown/Tony Walthes/Fergie Frederiksen:backing vocals

 

1986年にリリースされたTOTOの6thアルバムです。ジョセフがTOTOに加入して初めてのアルバムです。

 

 

前作"Isolation"は、大ヒットした"TOTO IV"の次のアルバムだったにも関わらず、売り上げ的には失敗したアルバムになってしましました。その原因が作風の変化であったことは明らかだったと思います。ポップだった"TOTO IV"に対して、"Isolation"はメロディックハードなアルバムとなっていました。

 

そして再びポップな方向に路線を戻そうとしたニューアルバムのレコーディングにて、リードヴォーカルのファーギーがそれらの楽曲にフィットせずに苦しみ、最終的にはバンドから解雇されてしまいます。

 

その楽曲にフィットしたのが、その後のオーディションで加入したジョセフでした。彼が参加した今作は、ファンキーな"Till the End"で始まり、ポップな"We Can Make It Tonight"や"Could This Be Love"、ルークのヴォーカルによるバラード"I'll Be Over You"や"Without Your Love"、テクノポップの"Fahrenheit"、レゲエの"Somewhere Tonight"など、これまでのアルバムで最もバラエティ豊かな楽曲群となりました。

 

そのバリエーションの豊かさに大きく貢献しているのが、ジョセフのフレキシブルなヴォーカルであることは疑う余地がないです。伸びやかなヴォーカルの楽曲から、比較的ハードなシャウトまで、見事にこなしています。

 

また、マイケル・マクドナルドやマイルス・デイヴィスなど、これまでのアルバムでは無かったような豪華なゲストミュージシャンが、アルバムを彩っています。

 

残念なのが、リリースしたシングルがルークのヴォーカル曲である"I'll Be Over You"であったこと。曲自体はヒットしましたが、重厚なリズムセクションがウリだったTOTOは、メロウでソフトな楽曲のイメージが大きくなってしまいました。