05 Zenith, PARIS France

Total Time 1:14:30

Setlist

01 Love Has The Power

02 Animal

03 Georgy Porgy

04 Child's Anthem

05 I'll Be Over You

06 English Eyes

07 Africa

08 Without Your Love

09 David Paich Solo

10 I Won't Hold You Back

11 Little Wing

12 Rosanna

13 Afraid Of Love

14 Hold The Line

Tour Member

Steve Lukather:guitars, vocals

David Paich:keyboards, vocals

Jeff Porcaro:drums

Mike Porcaro:bass

Jean-Michel Byron:lead vocals

Chris Trujillo:percussion

Jenny Douglas:backing vocals

Jackie McGhee:backing vocals

John Jessel:keyboards, synthesaizer, backing vocals

ジョセフが1988年のツアーで喉を傷めてジェフにクビにされたのち、バンドはボビー復帰の道を探りますが、レコード会社の了解を得られませんでした。

そしてその代わりに、ジャン・ミッシェル・バイロンが加入します。このメンバーでの新曲を含めた初のベストアルバム"Past to Present 1977-1990"をリリース後の1990年9月より、"Toto Planet Earth Tour"（と言っても、ほとんどヨーロッパのみのツアー）を開始します。

この公演は、フランス・パリ公演でのプロショットで、20曲以上のセットリストからテレビ放送用に選曲された動画です。日本でも放送されたのではないかと思います。

この動画の音ですが、キーボードがスティーヴ・ポーカロのホルン的な音ではなく、シャリンシャリンとした音に変わったことが特徴的で、ジョン・ジェッセルのシンセサイザーだと思います。スティーヴに派手さでは負けるかもしれませんが、より豪華な音のキーボードになったと思います。

ヴォーカルですが、バイロンは自分のリードヴォーカル曲をしっかり歌えているし、"Africa"でのデヴィッドも無理せず安定したヴォーカルで、どちらも安心して聴いていられます。

しかし、このライヴの主役はルークでしょう。バラードなどのローテンポのヒット曲に加え、アップテンポな"Afraid Of Love"、そしてジミ・ヘンドリックスのカバーである"Little Wing"まで、様々な曲でフロントマンとしての自信に満ち溢れたヴォーカルを聴かせてくれます。ギターも生々しくてかっこいい音を出していますし、プレイヤーとしてのピークを迎えてつつあることを感じさせます。

このツアーの後、バイロンはTOTOを脱退してしまいますが、バンドとしては、このライヴ動画の出来が良かったのでお蔵入りさせるのはもったいないと思ったのでしょう。

バイロンのリードヴォーカル曲を極力削って、ルークのヴォーカル曲だらけになった動画が完成し、TOTO初の公式ライブ盤としてLDとVHSがリリースされました。その動画が次の動画です。