レビー小体型認知症の父を持つ娘です。

 

2016年11月、”レビー小体型認知症”と診断されました。

 

何も分からないまま、突然始まった介護生活。

 

認知症と診断されてから6年経ちました。

 

私たち家族の経験が、

同じように悩む方の参考にほんの少しでもなればな…

という思いで綴っていきます。

 

医療や介護従事者の方たちへの批判や不満を記すつもりは、

 

全くありません。

 

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信頼できる医師について

https://ameblo.jp/s146013/entry-12733795101.html

 

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2017年のお話です。

 

2017年3月に精神科から退院したものの、

 

その後、2018年12月まで認知症専門病棟に3回入退院を繰り返しました。

 

訪問看護、訪問ヘルパー、ケアマネージャーの勧めるままに

 

入院させてしまったことには後悔しかありません。

 

あくまで、父の場合ですが、

 

退院後、よくなることは一度もありませんでした。

 

なのに、なぜ3回も入院させたのか。

 

一度入院し、

 

壊れたまま退院すると、

 

入院前よりも在宅介護が大変になり、

 

また入院させるしかなくなる…という

 

絵にかいたような

 

負のスパイラルに陥るんです…。

 

具体的に何が大変になるかというと

 

①入院前に行けていたトイレがいけなくなる。

→入院中、強制的に車いすに乗せられ

バンドで拘束され、オムツを当てられるため、

尿意を感じなくなる。

※オムツで退院後、

子供のトイレトレーニングのように

根気よく、

”おしっこは?”と10分おきに確認し、

トイレに連れていき、

徐々にトイレで排泄できるようになりました。

(主に母がトイレトレーニングをしていました)

 

②退院するごとに会話が出来なくなる。

→不穏時は強めの精神薬を服用させられる。

入院時、看護師いわく、

『不穏になってからでは遅いから、

不穏になりそうと思ったら飲ませている』とのこと。

※自宅では音楽をかけたり、

テレビをつけっぱなしにして、

ずっと”言葉”が耳から入るようにしています。

2022年、今はラジオをつけたり、

父が好きな歌手の音楽をかけたり、

童謡をかけています。

 

 

認知症病院だから安心、

…なんて大間違いです。

 

精神科病院と、

何ら変わりありません。

 

入院中はいつも、

週に1度、差し入れを持って、

面会に行っていました。

 

いつもは30分ほどで面会を

切り上げていたのですが、

 

ある日、

”このまましばらく病棟の様子を見たい”、と思い、

2時間ほど居たことがあります。

 

ここの職員の印象。

 

年齢は平均50代。

 

忙しそうにしているかと言えば、

そうでもなく、

いつ行っても

ナースステーションでじっとしている。

 

どこかで職員が患者をどなりつける声が聞こえる。

 

周りに人が居ようが居まいが関係なく

 

行われるオムツ交換。

(カーテンで仕切ることはありません)

 

奥の病室から

『おしっこがでましたー。換えてくださーい。』

と大きな声で叫ぶ男性の声。

 

何度も、何度も。

 

でも職員の人たちは全員無視。

 

うろうろと歩いている職員には絶対聞こえているはず。

 

私にしか聞こえないのかと思うほどですが、

絶対聞こえているはずなのに、

完全に無視。

 

『お願いしまーす。換えてくださーい。』

 

どんなに叫んでも無視。

 

本当に可哀想。

 

私が行って換えてさしあげても良いですけど??

とナースステーションの看護師に言ってやろうか、と思うほど。。

 

オムツ交換がカーテン無しが当たり前の状況なので、

 

着替えも、もちろん丸見え。

 

私が居てもお構いなし。

 

ここにも人権なんてありません。

 

ここ日本?

日本は人権重視の国だと思っていましたが、

いまだにこのようなことが行われているんです。

 

父の隣のベッドの男性が、

着替える時、

 

かなり強引に腕を引っ張られて、

痛がっていました。

 

みかねて『かわいそう!』とつぶやいてしまったところ、

 

一人の看護師が私を見て、

 

もう一人の看護師と目くばせをしながら、

 

耳打ちしながら小声で何かを話したあと、

 

患者さんの可動域に合わせながら

 

着替えを再開しました。

 

今、私が”かわいそう”と言わなければ、

 

自分たちのしていることに

 

疑問を抱かないのか…、

 

こういう実情を目にするたびに思う。

 

自ら履歴書を書き、

働こう、と、

選んだ病院、職種。

 

イヤなら辞めれば良い。

 

この患者さんの家族がこの光景を見たらどう思うだろう。

 

排泄して、気持ちが悪くても変えてもらえない患者さん。

 

この患者さんも、本来は歩けるのかも。

歩けるけど、オムツを当てられているのかもしれません。

 

もし、この患者さんに褥瘡が有ったら…?

きっと悪化するでしょう…。

 

もし、この患者さんの免疫が落ちていたら…?

尿路感染するかもしれません。

 

そう、こんな病院、

イヤなら退院させれば良い。

 

2回入退院を繰り返し、

 

3回目は強制的に退院しました。

 

3回目の入院中、

外泊許可が出たので、

父を連れて帰り、

1泊して父が病院へ戻るのを拒んだため、

 

そのまま退院させてもらうことになりました。

 

その後、この病院に入院することはありません。

 

ひどい言葉や状況、

たくさん見ましたが、

これ以上は記しません。

 

ご家族を入院させる病院は慎重に選んでください。

特に、認知症病棟や精神科の場合。

 

病院のHPの聞き心地の良い言葉に

だまされないでください。